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BHNとは、衣食住、教育、保健、雇用などを含めた人間の基本的欲求を指します。米国や国際労働機関(ILO)は1970年代半ばからBHNが満たされていない開発途上諸国の貧困層に対して援助を開始しました。BHNはまず一義的に適切な食糧、家や施設などの居住空間、衣服など必要な「物質」を指し、二義的にコミュニティによって供給されるべき基本的サービス、安全な水や衛生環境、公共交通機関、教育や文化への便宜を指します。
例えば、多くの子供たちは戦争や栄養失調や性的暴力に苦しみ自尊心を失っている場合が少なくありません。BHNにはそんな子供たちに、自分には力があるのだということに気づいてもらうよう促す活動も含まれています。内面の力や能力を引き出す上で多くの人の力は助けになっています。自ら健康を維持する方法を教え、自給自足の為農業や家畜飼育を共に行い、心理的カウンセリングを行い、何より将来を担う子供たちに、平和とは何かを教えることにより未来に繋がる教育が行われています。BHNはすべての人に対して満たされるべきものであり、満たされなければならないものです。先進国と途上国の格差を埋め、人が人らしく生活していくために必要な概念だと言えます。