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国際協力用語集ワード詳細

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持続可能な開発のための教育
Education for Sustainable Development / ESD

環境破壊や貧困・人権・平和などの社会問題について、自らの問題ととらえ解決のための新たな価値観を生み出し行動していくことで持続可能な社会を作るための教育や学習のことです。

持続可能な開発とは、環境保全のための基本理念として世界で広く知られているものです。従来、開発は環境を破壊するものであると考えられてきましたが、持続可能な開発とは環境と共存していくものです。環境破壊に限らず社会問題となっている貧困・人権・平和などについて、自らの問題ととらえ解決のための新たな価値観を生み出し行動していくことで持続可能な社会を作る、そのための教育や学習のことを、「持続可能な開発のための教育」(ESD)と呼びます。国際連合や各国の政府をはじめ、企業やNGO、非営利団体、教育機関なども連携して取り組んでいます。一人一人が問題意識を持ち、主体的に関われるようにすることを理想としています。

持続可能な開発という考えが初めて出されたのは、1980年の世界保全戦略です。これは国際自然保護連合と国際環境計画などがとりまとめたものです。その後1992年の地球サミットでは教育の重要性が話し合われ、国際的行動指針「アジェンダ21」に盛り込まれました。2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット)では、日本政府とNGOが提案に基づき、2014年までの10年を「ESDの10年」とすることが決まりました。
ESDの10年が終了する2014年には、ESDの10年を統括する「ESDに関するユネスコ会議」が日本で開催されました。その場で10年間を振り返り得られた教訓から「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム:GAP」が策定されました。GAPには二つの目的があります。一つは、世界中のすべての人が知識や技能、価値観などを得るチャンスをもつために、再度教育のの方向付けを行い成果をあげること。もう一つが、持続可能な開発に関する全てのアジェンダ・プログラム・活動で、教育の役割を強化することです。そのための優先行動として、政策的支援、教育の場に持続可能性の考えを取り入れること、教員・トレーナーの能力向上、ユースの役割支援と動員、コミュニティレベルでのESDプログラム策定の推奨を掲げています。

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