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日本国政府が行う政府開発援助(ODA)の1つです。外務省所管の独立行政法人国際機構(JICA)による、海外ボランティアを派遣する制度となっています。募集年齢は20才から39歳で、多くの分野があり、そこからさらに細かく職種が分けられているのが特徴です。分野について代表的なのは農業分野や人材資源や医療等があります。
青年海外協力隊の始まりは1954年に行われたコロンボ・プランへの参加です。1957年に具体的な構想が始まった後、日本平和部隊構想を経て、1965年にスタートしました。海外技術協力事業団によって行われた最初の派遣国は、東南アジアのラオスでした。1990年になると経験を持った高年齢のシニア世代の専門家が協力を始め、1996年頃になると中南米を中心とした日系人社会に対してのボランティアや、シニアボランティアがスタートしています。
活動内容は、コミュニティの開発や、地方の村へ実際に行って生活改善や産業育成の指導や補助業務です。教育分野では日本語教師やパソコンのインストラクターもありますし、農業における知識を教える仕事も存在します。どのような分野であっても開発途上国の経済的な発展や社会としての発展等に繋げることを目的としています。他にも、戦乱や災害による復興に対する寄与も目的としてあります。また、国と国、人と人との交流を目的にした親善としての側面や、相互理解の推進、国際的な視野を広げたり、ボランティを行った人の経験を日本に還元することも目的として挙げられます。
採用されるためには条件を満たさなければなりません。応募資格は日本国籍を持った20歳から39歳までの健康な人です。一次試験は技術審査や語学力審査、健康診断等の書類審査等が行われ、二次試験では面接や健康診断が行われます。特に二次試験の面接では職種によって実技試験や作品の提出を求められることも多いです。派遣期間は原則として二年間と決められており、延長を一年することができます。延長の際には現地を管轄としているJICA事務所や、隊員、さらに受け入れ先にも同意をしてもらわなければなりません。派遣期間中は生活費や医療費や渡航にかかる費用が支給されます。ただし生活費に関してですが、派遣先の国の物価に合わせた物であり、必要最低限の費用しか支給されません。さらに青年海外協力隊に参加をする際に、派遣先への家族同伴はできないようになっています。