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韓国国際協力団(KOICA)は、「世界に幸せを」を理念に、世界の貧困と闘うべく世界全体にハードとソフトの両面で援助を行っています。
KOICAは、1991年4月1日、政府の発展途上国に対する無償援助を最大限に活用し、韓国の存在感を高めるために設立されました。かつては、発展途上国への協力といえば主に人間の基本的な要求を満たし、最低限の暮らしを助けることに重きが置かれました。しかし近年では途上国の成長を維持し、よきパートナー国となるよう、視野を広げた援助をすることが国際的にも求められるようになりました。そこで限られた資金を、援助の「選択と集中」を実践することで有効に使い、韓国の得意分野で役立てるよう地域を厳選しています。韓国は、世界の最貧国から富裕国への発展を成し遂げたという経験を持つので、この経験を発展途上国に伝え役立ててほしいというのがKOICAの考えです。
KOICAの活動の中でも、学校や病院、言語教育センターなどの施設の建設は重要な事業です。しかし、このようなハード面の他にソフト面にも力を入れています。教育、言語教育、公衆衛生と医療、行政機関への支援、農業、漁業などへの支援していますが、成長のためのノウハウを伝え、関係者を訓練しています。農業支援では、韓国が成功した農村振興運動のセマウル運動を手本としたプロジェクトを行っています。その他、行政機関に対しては、コンピューター・ネットワークの環境を整え、その分野に精通した技術者を派遣しています。また、韓国へ人を招いて教育も行っています。さらに、KOICAは発展途上国の成長には社会の安定が不可欠と考え、役人の腐敗を防ぐための教育プログラムなども行うほか、アドバイザーも派遣しています。また、市場経済へ円滑に移行するための援助や法の整備の援助も行っています。
KOICAの地域別援助金トップ5は、アジア地域、ベトナム、フィリピン、カンボジア、インドネシア、ミャンマー、アフリカ地域、エチオピア、ルワンダ、ウガンダ、タンザニア、チュニジア、ラテンアメリカ地域、パラグアイ、ペルー、コロンビア、ボリビア、ホンジュラス、中東および中央アジア地域、イラク、ウズベキスタン、パレスチナ、ヨルダン、アイゼルバイシャンです。