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国際協力用語集ワード詳細

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技術移転
technology transfer

高い技術を持つ企業や国、産業分野から他国や企業、産業分野に技術を移行することを指します。

技術移転は国境や企業を越えてある技術が継承、或いは伝播や移動される現象のことです。その中でも、先進国から開発途上国への技術移転は、開発途上国が発展していくためには必要不可欠であるとされています。技術と一括りにされていますが、物品の生産を行う技術だけでなく、経営ノウハウのことも経営技術と呼ばれ、技術移転される対象となります。

技術の移転の方法は様々あります。まず、文献や学者同士の交流を経て基礎的な知識の土壌をつくることもその一つです。基礎的な知識がなければ、その後の応用とも言える技術への対応や理解がなされにくく、技術の移転に支障をきたすためです。次に技術者や開発者、管理者の育成や訓練です。移転された技術は、高技術を伝播した先進国が継続して主体となり行うものではありません。開発途上国が、伝播した技術を自ら使用することが技術移転であるとされています。そのため、開発途上国の技術者が必要となります。

企業が保有している特許の売買も技術移転にあたります。また、特許の登録をしていない企業秘密として保有している技術に対するノウハウの供与も技術移転の方法として挙げられます。ノウハウの移転は、マニュアルでの伝えることが難し場合も多いため現地に技術者が赴き、直接現地の人々に業務に関わってもらいながら指導を行う場合も多いようです。多国籍企業が直接的に投資を行い自社の技術を適用させるといったこともよく行われます。この際に重要視されることが、開発途上国にとって必要とされている技術であるかどうかという点です。移転された技術が先進国では必要とされているような高水準な技術であった場合、現地で技術を習得したとしてもその効果が薄いためです。先進国の企業が生産地の飛び地を作るために行うのではなく、地域に見合った水準の技術を伝播することで技術の発展や経験豊富で熟練の技術者や経営者、労働者を育成、排出することが技術移転の真の目的であるとされています。
民間企業や非営利団体などの非政府組織だけでなく、政府間での技術協力も技術移転の一つとされています。

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