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砂漠化の要因は、気候変動によるものの他、森林の伐採、家畜の過放牧、過耕作など人的な要因もあると言われています。UNCCDによる砂漠化防止条約の定義によると、砂漠化は「乾燥地域、半乾燥地域、乾燥半湿潤地域における機構上の変動や人間活動を含む様々な要素に起因する土地の劣化」とされています。
1991年のUNEPの調査によると、砂漠化の影響を受けている土地は全世界で約36億ヘクタールあり、世界の耕作可能地域の7割に相当していました。地域としては、アジア・アフリカに砂漠化の影響を受けている土地の約3分の2があります。また、1997年に行われた調査では、世界の乾燥地域、半乾燥地域、乾燥半湿潤地域のうち、約10億haが人為的要因によって劣化しているとされています。
現在ではこの砂漠化も重大な環境問題と認識が広がったことによって、この砂漠化を食い止める政策が世界中で広がりを見せています。その取り組みとしては二酸化炭素の排出量を抑えるとこと共に、適切な植林をすることが挙げられます。現在、砂漠化した土地でも生育できる技術が開発されています。日本が有益な菌の培養技術を応用して、砂地の栄養が無く植物が生えにくい環境でも植えられるように水分と栄養を保持できる培養液を開発したことも砂漠化を止める手助けとなっています。