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人口爆発は、アジアやアフリカを中心に都市部への人口集中化をもたらしています。さらに、医療や雇用問題、食糧問題、教育問題、住宅問題、資源やエネルギー問題など様々な問題を引き起こしています。このため、国単位での解決では進展できないレベルであり、世界全体での解決をしていかなくてはなりません。
人口爆発問題に対する国際協力の取り組みは、1950年代になって本格化しました。1974年にルーマニアで世界人口会議が開催され、1989年にアムステルダムで21世紀の人口問題に取り組みました。2000年には、家族計画関係資金の必要性を論じています。人口爆発を解決するためには、第一に家族計画の普及を進めていく必要があります。少産少死の方向に向かうためにどんな国の政策が必要なのかを探っています。第二に、教育活動の拡充であり、途上国では満足な教育を受けられない状況があり、教員の不足や教育施設の不足などが問題になっています。第三に、女性の地位の向上であり、社会的な立場が男性に比べて不利にならないようにいろいろな取り組みが試されています。第四に、母子保健の向上であり、共働き家庭においても職場の人達の理解を得ることで子どもを産んでも安心して働け、保育所の整備や妊娠や出産のトラブル解決のための医療体制などの拡充などが必要です。このように、人口爆発を食い止めるために、家族計画の普及など家庭のあり方、女性の地位のあり方、母子の心身ともに健やかな成長などと深い関連があります。あらゆる問題の解決レベルをアップさせていかないとなかなか人口爆発を抑えることが困難な状態です。
日本では、女性が安心して子どもを産めるために医療などの生活支援をしてくれる多くのサポートを必要としています。なかなか思うように進んでいないのは、女性が働いている職場の人達の理解であり、妊娠中や出産後の職場の対応をもっと良いものにしていくことが健康で丈夫な子どもに育てていく環境につながっていきます。
この問題は世界共通の問題として一日でも早く改善できるようにしていき、途上国の環境分野における協力を進めていき、家族計画の進捗が図られるようにしていくことが大切です。途上国の環境分野においては、食料の安全の協力、温室効果ガス削減による健康被害の防止、鳥インフルエンザなどの感染症防止など母子ともに健康になるための取り組みが大切です。今後も世界が人口問題に関する取り組みなどの連携を強めていき、平和で明るい世界となることが期待されています。