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FAOの目的は、世界経済の発展と世界中で広がりをみせる飢餓の阻止です。食糧の流通を改善させたり、農村部の生活水準を向上させたりし、世界の栄養水準および生活水準の向上改善を目的としています。1945年10月16日にFAOが設立されました。元々は、第二次世界大戦中に設けられた連合国食糧農業会議をもとに1905年からの万国農業協会を引き継いだ形です。本部はイタリアのローマにあり、日本は1951年に加盟しました。加盟国は、約200か国近くにものぼります。日本では、1997年に横浜に事務所を設立しました。2005年11月29日にアジアで流行をみせたトリインフルエンザへの感染対策と予防策に関して勧告を出しました。また日本でも2010年5月20日に宮崎県の口蹄疫の被害に対し、日本政府へ専門チームの派遣を提案したが受け入れられなかったというニュースがありました。
1996年に開催された世界食糧サミットでは2015年までに栄養不足人口を半減させるという目標の世界食糧安全保障に関するローマ宣言と世界食糧サミット行動計画が採択されました。この世界食糧サミットでは、食料輸入国と輸出国先進国と開発途上国の間で意見が対立しましたが、日本の主張が反映され日本政府及び関係者にとっては評価できる内容のものとなりました。2002年6月に開催された世界食糧サミット5年後会合では、181か国以上の首脳や閣僚が出席しました。この会合の目的は、1996年に開催された世界食糧サミットで採択されたローマ宣言と行動計画の中の2015年までに栄養不足人口を半減させるとの目標を振り返り、今後どのように取り組むべきかといったものを各国でもう1度再確認する会合でした。この会合では、さまざまな意見が出て、途上国からは先進国からのODAを増やすべきといった主張がでありました。2013年6月には、FAO加盟国がローマの本部で開催された第38回総会で2014年1015年の事業計画を承認しました。加盟国が承認した予算は約10億ドルでした。FAOは総会中に飢餓を半減した38ヶ国に対して表彰をし、38ヶ国中20ヶ国は飢餓人口の割合を半減し、18ヶ国は飢餓人口そのものを半減させるという目標を達成しました。2013年7月、日本は食料および農業のための植物遺伝資源に関する国際条約の加入書をFAOに提出しました。