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中南米地域だけでなくアジアやヨーロッパなど多くの国が加盟しており、加盟国は2015年現在で48ヶ国で、その中には日本も含まれています。
国際開発金融機関とは、国際的な経済・社会発展のために複数の国によって設立される金融機関で、先進国・途上国問わず多くの国が参加しており融資や専門的な助言を行っています。米州開発銀行だけでなく世界銀行やアジア開発銀行・アフリカ開発銀行・欧州復興開発銀行も国際開発金融機関に分類され、各地域の経済・社会発展のために活動しています。
米州開発銀行はアメリカのワシントンD.C.を本拠地として1959年に設立されました。設立時はアメリカと中南米の国々だけでしたが、1976年に北米・中南米以外の国も加盟するようになり、日本もこの時に加盟しています。加盟国からの資本金や国際金融市場で発行した債券などをもとに、加盟している中南米・カリブ海諸国への融資や投資はもちろん、助言や技術支援も行っています。公式言語として英語のほかスペイン語・フランス語・ポルトガル語が使われています。加盟国が任命するメンバーで構成される総務会が最高意思決定機関で、ほとんどの場合財務大臣か中央銀行総裁が任命されています。日本の場合は財務大臣がメンバーとして任命されます。さらに、融資の承認など日常業務の権限は14人のメンバーで構成される理事会に委任されています。
米州開発銀行では様々な国の人が専門スタッフとして勤務しており、数十人の日本人も在籍しています。新卒・中途採用を問わず職員の募集を随時行っており、キャリアセミナーやインターンも積極的に行っています。キャリアセミナーやインターンでは米州開発銀行をはじめ国際開発金融機関の業務内容や果たすべき役割を理解できるほか、国際機関で働くことによるキャリア形成を考える上でも大変参考になる話を聞いたり体験することができます。米州開発銀行など国際開発金融機関で働くためには、英語だけでなくスペイン語やフランス語、ポルトガル語を習得することはもちろん業務に関わる専門的な知識もたくさん必要です。しかし、語学力を生かした仕事をしたい、国際機関で働くことに興味があるという方にとっては魅力的な職場のひとつと言えます。