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対サイバーテロ国際多国間提携(Internatinal Maltilateral Partnership Against Cyber Threats)
は、サイバーテロの対策を目的に組織された国際協力機関です。名称であるインパクト(IMPACT)は、英語名の各単語の頭文字をつなげた略称です。
この国際機関は、マレーシア首相のリーダーシップの元で、2008年にマレーシアに設置されました。また、現在では、国際電気通信連合(ITU)と共同で活動しています。IMPACTの基本的な目的は、公共性の強いシステム、例えば、発送電システム、公共交通機どで使われているコンピューターシステムにインターネットなどの通信回線を通してサイバー攻撃が加えられた時に、それを阻止することです。
サイバー攻撃は、通信回線を通じて相手のコンピューターシステムを誤作動あるいは破壊することをいいます。身近な例では、他人のコンピューターにウィルスを感染させるようなことも一種のサイバー攻撃です。実際には、組織的に行われることが多く、ウェブページをみさせなくさせたり、ウェブページ内の記事などを書き換えたりする初歩的なものから、データの盗用、消去、金銭の盗用も珍しくありません。しかし、致命的なサイバー攻撃は、発電システムなどの破壊、つまり電気を使えなくしたり、電車などの運行をできなくしたり、原発を制御不能にするなど、コンピューター社会の弱点をついたものになります。
IMPACTと共に活動しているITUはスイスのジュネーブに本部をおく電気通信と無線通信関連の規格の標準化と規制を司る国際機関です。サイバー攻撃は、通信を介して行われますので、ITUが関係してきます。