※一部一致でも検索されます。
※レポート・論文・WEBサイトなどでのご利用の際は参照元として記載・リンクをお願いいたします。
トランスペアレンシーインターナショナル(以下TI)は世界中の腐敗を暴くことに関わり、その根絶を目指しています。非政府組織で、民間や民間団体が作る機構・組織のため世界中に腐敗をなくすための協力を呼び掛けており、本部はドイツのベルリンにあります。
TIの活動は個々の腐敗を捜査したり、暴いたりすることが目的ではなく、腐敗に対抗し、根絶するためのツールを開発し、政府・企業と協力してそこでツールを組み込む活動を行っています。具体的には、政府や官僚組織に対しての民間からの献金汚職など日本国内でも耳にすることが多い事態をなくす法整備や摘発・事前の防止措置のツールをつくることを目標としています。
腐敗がなぜ悪いかというと、国や企業の健全な発展を妨げる大きな要因となり、新興国や新興企業の健全な発展を妨げ、一部の既得権を持つ特権階級のみが利益を得て、民主主義の公平性が損なわれることに繋がるからです。このあるまじき不平等性を是正しようとする考えがTIの思想の中にあります。
しかしながら腐敗の認識に関しては、明確な指標を得るのが非常に困難場合があります。特に国や組織の閉塞的な中では腐敗が肯定され、何らかの利権確保の力に対して立ち向かっていけないケースもあり、腐敗の判断すら内部ではできないケースもよくあります。このような場合は国際的に通用する正しい判断が必要となります。TIでは腐敗を明確にするための国際的な指標を創り、判断のグローバルスタンダードを定めています。このように腐敗の明確な指標を打ち出し、世界で通用する腐敗の判断基準を設け、国外、社外の第三者的立場からまず公平な判断をすることで巨悪である腐敗を根絶することの重要さを訴えています。
腐敗や汚職をやり過ごしてしまうことは、その国や会社、そこで暮らす人々の将来の発展を大きく塞いでしまうことになります。努力すれば報われるチャンスがあるという民主主義社会の前提を覆すことにつながってしまいます。汚職や腐敗を国際的見地に立って、きちんと見定め、公平な見識を持つことが非常に重要となります。
その見識をもって、腐敗を根絶する活動を行っているのがトランスペアレンシーインタナショナルの目標と取り組みです。