※一部一致でも検索されます。
※レポート・論文・WEBサイトなどでのご利用の際は参照元として記載・リンクをお願いいたします。
2000年9月にニューヨークで開かれた、国連ミレニアム・サミットにおいて決議された国連ミレニアム宣言に含まれる目標を指します。193カ国の加盟国が参加して、2015年までの目標達成を目指しました。
ミレニアム開発目標が解決を目指している問題には、8つの項目があります。1つ目は過度に進行した貧困や飢餓などの解決で、2015年を目標に、1日1ドル未満で暮らしている人口の比率を減らし賃金などの収入額を増やす、また性別や年齢での賃金格差を解消させることです。2つ目は、子どもの教育問題で、性別などによって学校に通えないなどの問題の解決を図り、すべての子供が初等教育を受けられるようにすること。3つ目は、性別による差別の解消と女性の地位の向上。4つ目は、幼児の死亡率を下げることで、5歳未満の子供の死亡率を3分の2にすること。5つ目は、妊産婦の生活環境を整えること。6つ目は、エイズやマラリアなどの感染症の蔓延に対処して、発生率を減少させること。7つ目は、環境問題の改善をして、持続可能性を維持させること。8つ目は、最貧国のために、貿易の活発化を推進させ、グローバル・パートナーシップ(地球規模での協調)の促進をすることです(具体的には、最貧国などからの輸入品の関税の撤廃や、債務の帳消しなどの実施が含まれます)。これらの目標の達成は、国際連合開発計画や各国の政府などの取り組みなどにより、ある程度の結果も出ています。1日1ドル未満で生活する人々の数は着実に減少の方向に進んでいます。マラリア対策においても死亡者の数は確実に減少しています。学校の男女比率の問題も改善してきています。この他にも、多くの項目において進展がみられます。ただすべての項目において、目標が達成されているわけではなく、残された課題もあります。
そして期限の2015年を迎え、ポスト2015開発アジェンダといわれる次のプロジェクトも用意されていて、ミレニアム開発目標は、今後さらに進展していきます。