※一部一致でも検索されます。
※レポート・論文・WEBサイトなどでのご利用の際は参照元として記載・リンクをお願いいたします。
コミットメントという言葉のもとになっているのは、英語の動詞のコミットとなっています。コミットは、関連付けるという意味や完遂するという意味がありますが、このコミットの名詞形がコミットメントです。コミットメントは、何かを行う時に宣言をして責任を持つようにする、という時の責任の意味となります。コミットメントという名詞から、「コミットする」という日本語も生まれていますが、英語のコミットのほうが、すべてをゆだねるというニュアンスになるので、より強い印象のことばと捉えられるようです。
コミットメントは契約や交渉、渉外などで、声明や公約を行う時などによく用いられることから、政治や法律に関わる分野で多く使われています。そのため、コミットメントラインという言葉もあります。この言葉は、あらかじめ決めておいた範囲内で、借り手が必要とした時に融資を行うことを約束するという契約のことを指します。決めた限度内であれば、1年の間は何度でも借り入れや返済を繰り返すことができる特定の枠内であれば自由に融資を受けられるという契約となっています。
また、企業内でこの言葉が使われることも少なくないようです。例えば、社長が会社の向かう先を発表する時に使われたり、人事の評価制度の基準となっています。ここでは、会社が社会に対して約束すること、達成しようと思っていることという意味や、社員が会社に対して貢献すると約束する範囲という意味を持っており、到達することに責任を持つという意志も込められています。いずれにせよ、ビジネスの場面で使われるコミットメントは、かなり重要なことを示す場合が多いといえます。
男女の関係においても、コミットメントという言葉は使われるようです。お互いがお互いのことだけを愛し合うという時に使われていますが、婚約するを意味するエンゲージとは若干ニュアンスが違い、複数人との付き合いはしないものの、形として結婚するとまでは約束しない状態を指すようです。日本人と外国の人とではこのコミットという言葉の認識に差があるかもしれないので、もしかしたら気を付けたほうがいいかもしれません。