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国際協力用語集ワード詳細

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デフォルト
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国家政府の債務不履行です。

国が借りたお金に関する利子や元本の一部又は全部を返済できない状態をデフォルトといいます。

ほぼすべての国家は、税収だけではカバーできない財政支出の一部を賄うために国債を発行して借金で賄っています。国債にはいろいろな種類があり返済の期限である償還期間も多種多様です。借金ですのでいずれは返済する必要がありますが、国債を発行した後に景気悪化により税収が減ってしまったり、政情不安により輸出産業が壊滅的な影響を受けたりすると、「このままいくとこの国はお金がなくなって償還時に返済できないのではないか」と考える人が増えてきて、国債の売れ行きが悪くなります。そうすると、高金利の条件を提示して国債の価格を下げなければ売れなくなります。あまりに高金利の条件で取引されるということは、それだけデフォルトの危険が高い債券ということを意味しています。その後、高い金利の支払いができなかったり、満期時の償還金の支払いができなければ、デフォルトになります。デフォルトは借金返済の約束を反故にすることであるため、その国の信用は地に落ちると共に、追加の借金によるお金の調達ができなくなりますので、IMF(国際通貨基金)等の国際的な融資による支援が必要な状態になってしまいます。そこからの復活過程としては、デフォルトを起こす元凶となった財政の立て直しのため、支援を受けた先から緊縮財政実行の条件が付くのが一般的です。財政支援を受けずに新規紙幣の発行でしばらくは対処することができますが、急激なインフレを招き最終的にはやはり破たんすることになってしまいます。

日本では第二次世界大変後、旧円から新円への切り替えや戦時国債のデフォルトがありました。ほぼ同時期にドイツでも起こっていて、東西ドイツの分割により東ドイツの通貨価値が暴落したのが原因でした。比較的記憶の新しいところでは、1997年に始まったタイ、インドネシア、韓国のアジア通貨危機、1998年のロシア、2002年頃のアルゼンチン、2008年以降のギリシャ等が挙げられます。このように、普段はあまり意識していない国家財政破たんとデフォルトは起こりうるということを十分意識しておく必要があります。そのための参考情報として、専門的な第三者機関であるS&Pやムーディーズなどの格付け機関の情報を参考にすることも有効です。

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