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国際協力用語集ワード詳細

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エコツアー
eco tour

自然環境などを表すエコロジーという言葉と、旅行という意味のツアーを掛け合わせた言葉です。

エコツアーは、自然環境などを表すエコロジーという言葉と、旅行という意味のツアーを掛け合わせた言葉です。自然をよく観察することや実際に体験することなどを通して、環境の仕組みについて理解を深めたり、保護活動への参加などを通じて地球環境に優しい旅行をすることを指しています。

古くから自然に溶け込んだ生活を行ってきた日本人には、エコツアーは特別に珍しい存在ではありません。疲れた体を温泉に浸かって癒したり、秋になると紅葉見物に出掛けて自然を愛でていた日本人は、昔から自然に寄り添いながらエコツアーを行ってきたと言えます。エコツアーという言葉は1970年代頃から使われるようになりましたが、単なる自然見学に留まらず、自然を大切に守ることを旅行目的に加えられている点が特徴です。中産階級の人々が旅行に出掛けるようになったのは19世紀の後半ですが、このマスツーリズムによって旅行者が数多く集中したことにより、訪れる地域に利益をもたらした一方で、その土地の環境や自然、文化などに及ぼすマイナスの影響についても論じられるようになりました。こうしたことに加えて、世界的にも工業化や都市化が進み、人口も増えたことによって地球環境の悪化が叫ばれるようになり、とりわけ途上国に向かう旅行が流行するようになると、生態系を保護する必要性が生じてきたのです。

1990年代になると、知識人による研究も推進され、世界各地においてエコツーリズムに関する会議なども開催されるようになりました。その流れに乗って、貴重な自然が残る土地に利益を生む観光開発振興の重要性に根差した活動が行われています。人々が抱く環境意識も徐々に高まってきたことも背景に、数多くの自然保護団体が行っているそれぞれの活動も活発になっています。エコツアーとして行われている具体的な取り組みの中には、その土地の伝統文化を守り、歴史的な環境の保全に貢献する活動も含まれています。地元で作られている製品や提供されるサービスを利用するといった金銭的な面での支援や、ボランティア活動を行ったりすることもあります。また、資源を節約したりゴミの削減を目指すプログラムなども活発になってきています。

日本においても、平成16年までにエコツーリズム推進会議が設けられ、国によるエコツーリズム推進が始まりました。この会議によって策定された推進方策をもとに、エコツーリズムを一般の人々に広く普及させ、定着するような取り組みが進められています。

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