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会議の目的を達成させるために、参加者の意見を引き出すことが主な役割となります。日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、国際協力の場などでは必要となるスキルなのでこれからは各企業もファシリテーターの育成に力を入れていくことになると思われます。
ファシリテーターは会議の進行役として常に中立の立場であり、会議の目的に向かい進行させる必要があります。大人数の参加者がいても活発な意見交換がされなければ意味がありません、退屈な会議だと少人数からの意見しか出されず合意を得ることも難しくなります。そこでファシリテーターが会議をコーディネートし、様々な意見を引き出していきます。少人数の意見だけを取り上げても実行に移されることは少なく会議そのものが無駄な時間になりかねません。ファシリテーターは会議で出された結果をより良いものにするために参加者の経験や知識、意見を引き出しそれを会議の趣旨に合わせ合意を得ながら目的までの道筋を作っていく役割も担っています。
会議のテーマや問題の内容によって変わってしまいますが、ファシリテーターの役割の内容としてまず挙げられるのが聞き出すことです。意見が出せれなければ会議そのものが成り立ちません。参加者から会議目的に沿った意見を能動的に引き出すことが重要です。ファシリテーターは中立の立場なので自分の意見は持ちませんが、意見を引き出し会議を進行させるための一つの手段として自ら発言することも有効な方法です。次にすることは出された意見をまとめることです。会議の参加者は立場、年齢、性格、考え方など様々な違いがあります。ファシリテーターは出された意見をまとめ、その意見で本当に目的は達成されるのか、他の方法は無いのか、などを意識して繰り返し聞き出しとまとめを行い、参加者間の共通認識作っていきそれを高めていく必要があります。最後にしなければならないのが参加者の合意を得ることです。繰り返し行った聞き出しとまとめで出された意見の中から、目的達成の為の最善の意見を選択し、その意見に参加者からの合意を得なければなりません。出された意見を全て実行するならば合意を得ることは簡単ですが、現実的には不可能です、なので目的達成の為に一番効果的な意見を参加者の共通認識とさせることで合意を得る必要があります。