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インクルーシブ教育は、それぞれの児童に合った授業プログラムや、教育的なアプローチを試みながら、アクセシビリティ(ハンディキャップを持った者を含むあらゆる者が、あらゆる公共の施設やサービス、製品や商品など基本的に使用することが可能かどうか)やバリアフリーなどを高めていき、ハンディキャップを持たない児童たちと同じ空間・時間を共有してノーマライゼーション(ハンディキャップを持った者とハンディキャップを持たないものが、互いに区分されたり区別されたりせず、一体として社会活動を営み、ともに生活をしていくことを目指す運動)された指導を行うことです。
様々な理由から、インクルーシブ教育の導入は効果的であると言われています。インクルーシブ教育の行われない場合、ハンディキャップを持つ児童と持たない児童は、関わりあいを断絶され、双方についての理解が滞ることが考えられます。その結果、アクセシビリティやバリアフリーについての理解が進まないといったことが生じます。また、特別支援が必要な児童のための学校・施設は、通常の学校に比べ必要な費用が高くなることが多く、通常の2.5倍から3倍などともいわれています。
インクルーシブ教育を導入すれば、施設などの予算の削減によって、他の分野において、ハンディキャップを持った方などのためのサービスを行なうことが期待できます。
しかし、インクルーシブ教育の実施によって授業の進行が遅れるなどの問題や、ハンディキャップを持たない児童がハンディキャップを持った児童の世話をするようになった場合、ハンディキャップを持った児童に対して嫌悪や憎悪を抱くなどの問題も生じており、そのようなケースではハンディキャップを持った児童にとっても負担になることがあり、あらゆる児童に対してのケアや配慮が必要になる可能性があります。そうすると今度は、担当の教師などへの負担が膨らんでしまうなど、問題も少なくありません。