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12月5日がこの記念日にあたり、毎年この日、またはその前後に、ボランティア活動を啓蒙するための様々なイベントが世界中で開催されています。
国際ボランティアデーは、1985年12月7日に国連総会にて採択されました。総会は政府に対し、国際ボランティアデーの開催を促し、ボランティアの重要性の認識を高めるための活動をするよう訴えました。
国際ボランティアデーの目的は、ボランティアやその組織が果たす社会的役割の大きさを確認し、それを多くの人々に広めるとともに、国内外のボランティア活動への参加を促進することです。この記念日は、草の根的な活動を行うボランティアが、国連機関や政府組織、NGO、大規模ボランティア団体、地域社会、民間企業などとの間で、活動を連携するための大切な機会となっています。
例えば2014年、ベトナム・ホーチミンでは、青年連合会が主催がして、約700人が参加する「国際ボランティア祭り」を開催し、献血や身寄りのないお年寄りの支援などが行いました。モザンビークでは、ボランティア団体が政府機関と連携し、ワークショップや海岸清掃、ボランティア団体の活動展示を、また、ザンビアでは、青年海外協力隊が他のボランティア団体や個人、政府機関、NGOなどとともに、国際ボランティアデーを祝うイベントを行っています。国内に目を向けてみると、某大手電機メーカーでは、従業員がより社会貢献意識を高めることを目的として、グループ社員を含め国内外約20万人が一斉に参加する大規模なイベントを開催しました。また、東京国立博物館では、当館のボランティアの様子を紹介する館内ツアーを実施し、その活動を広めるとともに募集を行いました。このほか、ボランティアを考えるシンポジウム、地域ボランティアの活動発表、街頭募金、支援施設の清掃や町内のゴミ拾いなど、規模の大小を問わず、各地で国際ボランティアデーの催しが行われています。
ボランティア活動に参加したいと思っている日本人は約50%、実際に参加したことのある人は約25%という調査結果があります。東日本大震災の影響もあり、以前よりも関心は寄せられているものの、日本ではまだボランティア活動への意識が高いものとは言えません。多くの人々の社会貢献活動への理解と参加を促すためにも、国際ボランティアデーの広がりは意義があるものと言えます。