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ノンフォーマル教育
non formal education

あらゆる理由で教育を充分に受けられない、もしくは、受けられなかった人のために考えられた学校教育以外の場で学習することを意味します。

ノンフォーマル教育という名前自体は日本ではあまり知られていませんが、これに含まれる学習の場は国内でも数多く存在します。ノンフォーマル教育という言葉は、1968年にP. H. クームス氏によって、フォーマル・インフォーマル・ノンフォーマルの3種類に分類された教育様式の一つです。先にも述べましたが、ノンフォーマル教育とは学校に通うことのできない・できなかった人の為に、学校組織以外の場で学習する機会を提供するものです。ですので、ノンフォーマル教育自体はフォーマル教育である学校教育よりも以前から存在している形態なのです。

日本での例であれば、寺子屋を始めに識字教室や学習塾に様々な習い事教室などが挙げられます。戦後の日本では経済成長と共に学校教育制度もしっかりとしてきたので、貧困が原因で教育を受けられない人の数は減少してきています。
しかし、海外では未だに教育を充分に受けられない人々が沢山います。例えばカンボジアでは、国が負担する教育費の割合が低いためフォーマル教育でさえもままならない状態なので、政府が主体となってノンフォーマル教育を行うこともできないのです。さらに教員の給料も低いことから授業の質も低下していることがあります。その為、世界中のボランティア団体によって教育の場が提供されているケースが多く見られます。
発展途上国の多くでは金銭的理由や距離的な問題から学校に通えないだけでなく、児童労働が当たり前となっている地域も多いので、それぞれのニーズに合った形で学習の場と機会を提供することが出来るノンフォーマル教育は、彼らにとって重要なものとなっています。例えば、金銭面が理由であればボランティア団体等が負担することもありますし、距離が理由であればそういった地域を選んで学習の場を作ることもあります。また、家庭内で労働力として必要とされているのであれば、その時間外でクラスを開くこともあります。職に就けずに困っている人々に職業訓練を提供し、その後就業支援をすることもあります。この様にノンフォーマル教育を通して様々な状況に柔軟に対応して行くことで、より多くの人々に教育を受ける機会を提供することができるのです。そして、沢山の人々が教育を受け成長していくことは、貧困の悪循環から抜け出す為の大きな一歩に繋がります。

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