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スタディツアーとは、途上国などでNGOが行っている活動の現場を訪れ、現地の視察や見学を行うことを目的とするツアーのことです。実際に活動が行われている現場に足を運んで、現地で体験学習をしたり、人々と触れ合うことを通して相互理解を深めることを目指しています。
一般的なツアーとの大きな相違点は、このツアーに求められている目的です。通常のツアーでは、観光が旅行目的ですが、スタディツアーの場合は旅することを通じて色々なことを学ぶことを目的としています。そのため、観光地を巡ったりリゾート地で寛ぐようなツアーとは異なり、それほど観光客の訪れない地域が訪問先になっていることも少なくありません。しかし、通常の観光ツアーでは行くことができないような場所に行けることが多いため、観光で訪れたことのある国や土地であったとしても、スタディツアーでは一味違う側面を垣間見ることができます。
現地を訪問することによって、そこで起きている様々な問題を身近に感じたり、問題を解決するための手段を考えることに繋がります。体験型のプログラムや、現地でホームステイをするなど、直接その土地に暮らす人々と触れ合える機会を得られることが多く、この点がスタディツアーが持つ魅力の一つとなっています。
スタディツアーの期間としては、一般的には数日間や1週間程度となっている場合が多くなっています。また、一般的な海外ツアーへ参加する際と同様の感覚で、海外のボランティア活動にも参加できます。ツアーの期間中は、いくつかの現場を効率よく訪れることができるように上手くスケジュールが立てられています。そのため、海外でのボランティアは経験がないので挑戦してみたいという人や、限られた休暇中に多くの現場を自分の目で見てみたいと希望する社会人にとっても最適なツアーです。訪問する土地では、見学したり視察を行うことがメインとなっているので、体力面での負担も少ないのが特徴です。海外での不慣れな環境にはあまり自信がないという人でも比較的参加しやすいツアーで、気軽な気持ちでボランティアへの扉を開くことが可能になるのがスタディツアーです。
こうしたツアーは様々な団体が主催していますが、テーマが似ているツアーだとしても主催する団体によってツアー内容や視察の雰囲気も変わってくる場合があります。自分が求めるツアーに参加するためにも、事前の説明会などに参加したり、主催団体がどのような団体なのかについてしっかりと理解してから参加することが大切です。