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サブサハラアフリカとは、島も含めたアフリカのサハラ砂漠よりも南のエリアを指します。ただし、国際連合の定義で見ると、一部分ですが北アフリカも重複しているケースがあります。
サブサアフリカの特徴として、49もの国々が存在している点が挙げられます。そして、世界でも非常に貧しい国々の半分以上がこのエリアにあります。ただし、2000年代初頭からはGDPが向上しており急速な経済成長を持続していることから注目を浴びています。
南アフリカ共和国ではプラチナが天然資源として多く産出が行われており、ボツワナに関しても豊富なダイヤモンドが採掘されているのが現状です。その為に天然資源の開発を目的にした外国資本からの投資が行われており、経済成長が実現できています。日本でも多くの企業が鉱物資源だけでは無くて、天然ガスの供給基地的な役割を求めてサブサハラアフリカに進出しています。
ただしサブサハラアフリカには、懸念材料が存在しています。代表的なのが脆弱なインフラです。物流活動は活発化しているのですが、インフラが整っていない為に物流面で問題が多く生じています。具体的に言えば、資源を運ぶにも交通ネットワークが整っていなかったり、老朽化も多く、通関手続きに関しても非常に手間がかかる状態です。それでもサブサアフリカの経済的な発展は注目するべき点であり、世界経済の中でもも存在感を大きくしています。
サブサアフリカの歴史を見ていくと、アフリカの年と言われている1960年に15カ国以上が独立を果たしました。1960年代では、結果的に32もの国が独立をすることになりました。しかし、実際的には独裁政権による統治が続いた国が多く、軍事クーデターや宗教対立によるテロ、国境問題に関連する紛争なども多く勃発しており、その政治的不安定さはサブサハラ・アフリカ全体の課題となっています。