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国際協力用語集ワード詳細

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フェアトレード
fair trade

開発途上国の原料や製品を適切な価格で継続的に購入することによって弱者の生活の改善と自立を促進するための貿易の仕組です。

フェアトレードは、開発途上国の原料や製品を適切な価格、かつ継続的に購入を続けることによって弱者の生活の改善と自立を促進するための貿易の仕組です。国際貿易取引の仕組みの中で、開発途上国などの経済的、社会的に弱い立場の国の人々への貧窮の拡大を防ぐことを目的とし、経済格差解消を目的として始まりました。

1946年にプエルトリコの刺繍製品をアメリカのテン?サウザンド?ビレッジが購入し始めたことがはじまりで、同社が実施したのは、通常の顧客へのマーケティングではなく、生産者へのマーケティング活動でした。これは顧客から満足を得られる製品を提供するためには、生産者の満足度を向上させなければならないという観点からの判断でした。生産者からの要望は、製品をより多く販売し、売り上げを増やしたいという要望が多かったので、同社はより好条件の土地への販売店の出店や、ショップのマスコットキャラクターを開発しブランドイメージの向上を実施、またスタッフの教育も徹底することにより、市場へ大きく販売網を拡大し、その利益を生産者へ還元してきました。1987年には、ヨーロッパ フェアトレード協会が設立されたのを契機に、2年後には世界61カ国の270のフェアトレード団体が加盟する国際トレード連盟(IFAT)が設立され、フェアトレードの認知度も世界的に広がりを見せていきます。

日本でも、1993年にフェアトレード?ラベル運動が導入され、身近な生活のなかでフェアトレードの存在が意識されるようになりました。特にコーヒーなどでこの運動の認知度が向上し、グァテマラや東ティモールなどで生産されたコーヒーが注目されます。2010年以降にはバナナやカカオ、コットン製品などの新たなカテゴリーも広がり、業務用製品に至るまで多くの分野で利用されるようになります。

この仕組は、国内の学校教育においても題材として取り上げられることも増え、若年層からも多くの理解と共感を得て確実に広がりをみせています。現在では、150を超える企業がフェアトレード認定の製品や原料を販売しており2012年には、その市場規模は70億円を超えるまでに成長しています。海外の先進国では、この伸びよりもさらに大きな伸びを見せています。特に、イギリスとアメリカはこの世界市場のおよそ半分を占めています。今後の日本国内でのフェアトレード認定製品の広がりは、より多くの消費者と企業の理解によりさらに加速すると推測されます。

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