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もともとはG8のうちロシア以外の国で「財務大臣・中央銀行総裁会議(G7)」という各国の財務大臣と中央銀行総裁が集まり国際的な経済の問題について話し合う場が定期的に設けられていました。これにロシアとEU、さらに新興経済国11ヶ国が加わり1999年から「20ヶ国財務大臣・中央銀行総裁会議(G20 Finance Ministers and Central Bank Governors)」が開催されています。この会議にはIMF(国際通貨基金)や世界銀行などの国際金融機関も参加しており、原則年1回開催されていますが、サブプライムローン問題やリーマンショック等世界金融危機が深刻化していることから、2008年よりG20各国の首脳が集まる「20ヶ国首脳会合(G20 summit)」も開催されるようになりました。これは「金融・世界経済に関する首脳会合(Summit on Financial Markets and the World Economy)」が正式名称で、世界金融危機など経済問題を中心に金融政策について、また途上国への開発援助とそれに伴う地球温暖化などの問題など解決すべきさまざまな課題について話し合われています。
会議の開催国・議長は各国持ち回りで担当しており、議長国が事務局と同様の役割を果たすので専用の施設やスタッフは存在しません。また、EUは国ではなく団体としての参加なので、フランス・イギリス・ドイツ・イタリア以外のEU加盟国は基本はG20には参加していません。ただし、スペインやオランダなどG20に参加していないEU加盟国が必要に応じて会議に出席するケースもあります。
日本国内はもちろん、海外の経済情勢も不透明で不安視されている状況で、終わりの見えない世界的な金融危機に対応するためにもG20は世界経済を話し合うことができる最も重要な会議のひとつです。各国がそれぞれ抱える経済問題を、先進国・開発途上国関係なく皆で話し合い解決策を探ることが世界経済を安定化させるためには必要不可欠だと考えられています。