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国際協力用語集ワード詳細

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ISO14000
International Organization for Standardization 14000

国際標準化機構(ISO)が発行したマネジメントシステムに関する規格のうち、環境に関する規格について定めたものを指します。

企業や団体の活動やサービスによって生じる環境への影響を改善するために目標を設定し、達成するための計画やプロセスを環境マネジメントシステムと呼び、これが満たすべき条件をISO14000で定めています。

1992年にブラジルで開催された「環境と開発に関する国連会議(地球サミット)」をきっかけにISO14000シリーズの規格が作られ、1996年から使われるようになりました。特に重要とされるISO14001は環境マネジメントシステムを構築する際に必要な事項を定めており、環境への有害な影響を減らしたり逆に良い影響を与えるといった環境保全への貢献や、企業や団体の経営改善などが期待されています。また、企業や団体の社会的責任を評価する際に利用されることもあります。

また、社会的責任に関する規格としてISO26000が挙げられます。社会のグローバル化やネットワークの発達などにより、企業や団体の行動が社会へ及ぼす影響は大きく、そのため責任ある行動がより強く求められるようになってきました。社会的責任を果たすことで社会からの信頼が強くなり、知名度や評判が上がる・従業員の定着や消費者トラブルの防止、円滑な資金調達など企業や団体にとってのメリットも少なくありません。ISO26000では社会的責任を果たすために、説明責任・活動の透明性・倫理的な行動・ステークホルダー(顧客や従業員、事務所や工場の近隣住民といった企業や団体と利害関係を持つ個人やグループのこと)への配慮・法令の尊重・国際行動規範の尊重・人権の尊重という7つの原則を定めています。具体的には消費者に優しい商品やサービスの提供、企業の情報の開示、職場の安全性の確保や人材育成、差別のない雇用のほかスポーツを通じた貢献活動やボランティア活動、そして省エネやCO2削減、環境保全活動といった環境に関する事項などが挙げられます。

社会的責任という観点からISO14000とISO26000は関連付けて注目されることが多いですが、ISO14000は認証されるものであるのに対しISO26000はあくまでも企業や団体にとってのガイドラインです。だからといって守らなくても良いというわけではなく、企業や団体が社会的責任を果たし社会に良い影響を与えるためには、どちらも重要な規格です。

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