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オタワ憲章
Ottawa charter for health promotion

1986年に世界保健機関(WHO)により作られた、世界の全ての人の健康のための憲章です。

オタワ憲章とは、1986年に世界保健機関(WHO)により作られた、世界の全ての人の健康のための憲章です。1986年11月にカナダの首都オタワにて開催された第1回健康づくり国際会議にて採択されました。オタワ憲章が示す健康とは、病気をしていない等の身体的な意味だけではなく、社会的にも問題がないことを意味します。また、オタワ憲章の定める健康の条件として、平和、住居、教育、収入、安定した環境、持続可能な資源、社会的公正と公平等の8つが挙げられています。1998年には、これらの条件が健康の社会的決定要因として整理されました。さらに、この健康の条件を成立させるために、オタワ憲章の健康づくりに向けた基本的な戦略として、支援する(advocate)、可能にする(enable)、調整する(mediate)の3つが定められました。

1.支援する(advocate):健康とは社会的や経済的、個人的に発展するために必要なものであり、重要なことであることされています。人間を取り巻く社会や文化、環境、更に生物的な要因は、健康を確実に促進するものにもなり、その反対に有害なものにもなることもあります。このことからも、オタワ憲章では、個人を取り巻く様々な要因を好適なものにしていくことを目指しています。
2.可能にする(enable):オタワ憲章では、健康上の公正について焦点を当てています。健康の格差を減らし、すべての人々が健康面での本来持っている能力を発揮できるようになるための機会や資源を全員に等しく確保することを目指しています。自らの健康を成立させるために最も重要なことをコントロールができないと、本来持っている能力を十分に発揮することができなくなるためです。
3.調整する(mediate):すべての人々が個人や家族、コミュニティとして関係して生活していることからも、オタワ憲章で定めている健康の条件の成立のためには、それぞれの国の政府や保健部門、個人を取り巻く社会や経済的なこと、地方自治体や産業、メディアなどのすべての関係機関が協力することが必要不可欠です。また、専門家や社会団体、保健医療従事者には、人々の健康の発展のために、社会の中での利害関係を調整する重要な責務があります。健康を成立させるために、地域のニーズに合わせて調整し、社会や文化、経済システムにうまく適合したものを作っていくことが重要になります。

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