[ぼらぷらエッセイ]

『随分前から、発展途上国の衛生環境の劣悪さ・・・』

随分前から、発展途上国の衛生環境の劣悪さは大きな問題であった。しかし、この世界的な大災害とも言える新型コロナウイルスの流行によりさらに問題が深刻化している。私達がこの問題にアプローチする方法として、環境に配慮した製品を購入する、というものが挙げられる。私は環境に配慮した製品を生み出す技術を持ち合わせていない。学校に通っているから、実際に現地を訪れ、直接的に支援をするということも今は難しい。しかし、「だから何も出来ない」と言うのは違う。例えば、なるべくリサイクル可能な製品を購入するよう心がければ、ゴミの量が減る。すると今までゴミ処理のために費やしていたお金が浮くはずだ。少しでも国の財源が増えれば、発展途上国への投資額を増やせる。医療機関の機能向上やワクチンの普及が進めば、途上国でのコロナウイルスの感染拡大や死亡率を低下させることができるはずだ。また、有料のレジ袋を受け取らずマウイバッグを持ち歩くこと、家庭での節水・節電などをおこなって、それにより生まれたお金を途上国の寄付にあてれば、SDGsの達成にも繋がり、途上国のサポートもできるので一石二鳥だと思う。国連が深刻な財源不足に陥っていることからわかるように国際協力における財の欠乏は大きな問題だ。だから私達の小さな意識を積み重ねて、大きな原動力を作り出すことが必要だ。ではその小さな意識を大きなものにするにはどうしたら良いのか。それは発信力にかかっている。SNSが普及する時代に生きる私達高校生は、SNSを使い様々な情報を発信する力を持つ。これは若者が大人に勝る力だと私は思う。今自分が意識して行っていること、世界の現状、そしてSDGsのこと。より多くの人に知ってもらえれば、さらに一体感を生み出して、コロナウイルスに立ち向かえる世界をつくれると思うのだ。

※新型コロナウイルスの情報は流動的ですので、このエッセイを書かれた当時の個人の意見として捉えていただくようお願いいたします。