新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界では貧困層が拡大し飢餓に直面している人々が増えたことはもちろん、その他のSDGsの目標の達成に弊害が生じています。日本でも学校の一斉休校や外出制限が出されて、教育の機会を失い、また給食の提供が途絶えたことで相対的貧困層の子どもたちが十分な食事を摂れませんでした。SDGsの目標にはない項目ですが、音楽などの芸術も失われました。私は音楽大学を目指している1人として、音楽は「人々を繋ぐもの」と考えます。音楽は世界共通語です。どの国にも、どの民族にも、音楽が存在します。そしてそれらを聴いて楽しみ、感動する。コロナ禍で音楽は「不要不急なもの」として扱われ、楽しめる人と楽しめない人の格差が現れました。これはSDGsのモットー、「誰1人取り残さない」に反すると考えます。このように、SDGsの目標項目にはないものの、「誰1人取り残さない」ためには必要なこともあります。私はその中でも音楽に着目し、世界の人々が聴きたいときに音楽を聴き楽しめるようにするべきだと考えました。そのためには、楽団による支援活動はもちろんのこと、携帯電話やスマートフォンが発達した今日の世界では、Wi-Fi整備をしいつでもアクセスできる環境を作る必要があります。私はこれらを達成させるために、周囲の人にSDGsと絡めて音楽もコロナ禍で失われていることを知ってもらえるようにSNSなどで発信していきたいと思います。