アンコール小児病院
Angkor Hospital for children
1概要
どんな団体?
設立以来のべ160万人以上の子どもたちがこの病院で医療を受けてきました。今も毎日外来だけで400人以上の子どもたちに医療を提供しています。
入院病棟、救急室、集中治療室、手術室、歯科、眼科など様々な施設を備え、カンボジアの特に貧困層に、必要な医療環境を提供しています。
また、医療を提供するだけでなく、医療を提供できる側の育成にも力を入れています。併設の医療教育センターでは研修や地域への保健教育などを行っています。
カンボジアの医療状況
先進国ではあたり前のように予防や治療が可能な病気で命を失っていく子どもたち。
カンボジアでは未だ5歳未満で亡くなる子どもが30-40人に1人ととても多い状態です。
世界銀行のデータ(2015年のもの)で見るとカンボジアでは29/1000人、日本では3/1000人の子どもが5歳の誕生日を迎えることなく亡くなっています。比べてみると本当に多いことがわかりますね。
医療環境が整備されれば、もっと救える子どもたちの命も増えます。病院の数を増やすだけでなく、きちんとした治療ができる設備や医師の教育を行っていくことが重要視されています。
設立者
アンコール小児病院を建てた井津建郎さんは、写真家です。 もともと写真をとるために訪れたカンボジアで未発達の医療環境に苦しむ子どもたちを目の当たりにしこのアンコール小児病院を建設しました。
彼が小児病院開設のために設立したNGO「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー」は現在、ラオスにも小児病院を開設し、ミャンマーでも医療支援を行っています。
ミッション
「カンボジアのすべての子どもたちへの医療を向上する。」というミッションを掲げ、4つの価値観「慈悲心」「良質な医療」「専門性」「誠実」を大切に活動を行っています。
「すべての子どもたちが良質な、思い遣りのあるケアをどこに住んでいても、どんな金銭状況でもアクセスできる」そんな医療環境を目指しています。
◯4つの価値観◯
・慈悲心
他人のニーズに敏感であり、気持ちや不安に寄り添いながら、私たち自身や家族にしてほしいように治療をする。
・良質な医療
常に確認改善をしながら、最良の結果をだせるよう提供できる限りの最善で思い遣りがある医療を提供する。
・専門性
最高の学術的知識と技術的スキルを持っていることを保証し、シェアする。
・誠実さ
私たちは誠実でオープンであり、私たちが行っていることのすべての側面について責任をとる。生まれたばかりから16歳までのカンボジアのすべての子どもたちへのヘルスケアを向上させられるように、19の関連する部門がともに最良の治療、教育と予防のプログラムを提供している。
2現地の様子
活動の様子
アンコール小児病院は一般の方々が使っている病院なので、病棟内を見学することはできません。 施設内の一室で、カンボジアの医療状況やアンコール小児病院の取り組みについてビデオを鑑賞後、施設の人にお話しを聞けます。質問タイムもあるので、ぜひ積極的に学ぶ姿勢をもってご参加ください。