フリースクール
Free School
1概要
ベトナムの貧困
ベトナムと貧困、あまり結びつかない人も多いのではないでしょうか? 1990年に比べ、2016年にはGDPが30倍以上になるなど著しい経済発展を遂げたベトナム。世界銀行によると、過去30年ほどでベトナムの貧困率は60%から20.7%まで改善しています。 人口も増え、平均寿命も伸びたことからも、経済成長だけでなく人々の生活環境の改善も進んでいます。ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals:MDGs)で設定されている目標もクリアしているものが多いです。 しかしその改善には格差があるのが事実です。少数民族や農村のほうが未だ貧困率が高く、改善スピードも遅い傾向があります。
フリースクール
貧困に苦しむ家庭の子どもたちや、ストリートチルドレンが通っている小学校です。 母親や祖母に育てられている子や両親がいない子など、公立学校に通う費用を払うことができない家庭の子どもたちに教育を受ける機会を与えています。
貧困と教育
貧困と教育は全く別のもののようで、とても深い関係にあります。 特に教育制度や社会保障が整っていない国の貧しい家庭の子どもたちは、教育自体受けるチャンスがない子どもたちもいるのが現状です。 生活のため、また親の教育への理解のなさから学校へいかずに働きにでてしまうのです。まだ力仕事などができない小さな子どもでも、学校へ行かずに家の手伝いや兄弟の世話をしたり、他の家でお手伝いをしてお金を稼いでいる子どもたちもいます。 しかし、教育をうけていない子どもたちは大人になっても待遇の良い仕事を得ることはできず、また貧困に陥ってしまうという負のスパイラルに陥ってしまうのです。 フリースクールはそのような子どもたちに教育の機会を提供することで、貧困から脱出する機会を与えています。
2現地の様子
活動の様子
フリースクールでは、参加者さん自身が考えた活動を子どもたちと行っていただきます。準備の時間をとってあるので、みなさんでしっかり話し合い素敵な活動にしてください。折り紙などで日本文化を紹介しながら工作をしたり、歌やダンスを行ったり、みなさん工夫して活動をしています。 普段は学校のあと生活を支えるために働きにでている子もいます。そんな子どもたちと楽しい思い出を作ってあげましょう!
3参加者の声
“小学校訪問では、私たちが現地に残せるものはないかと考え、「虹を描こうプロジェクト」を行いました! 子どもたちの手跡&私たちの手跡で、1つの虹を描くつもりが…現地の子どもたちは、初めての手跡アートということで…だいぶ味のある作品が完成しました!笑 初めて、絵の具を手に塗る感触に、子どもたちの表情も様々で…笑 私たちも、子どもたちも、楽しみながら、最高の経験ができました!”
“小学校では、制服がばらばらな元気な子ども達と走り回ったり、一緒に大きい絵を描いたり、折り紙を折ったりして、そして「アブラハム」の踊りを踊ったのはとても盛り上がって楽しい思い出となりました。”
“小学校の子ども達は、とにかく元気だった。思いっきり走り回って遊んで、部屋の中では折り紙や塗り絵などもした。その中でも、メンバーとともに作った桜の木に名前を書いて貰ったのだが、想像を上回る数の名前があった時、「これをつくってよかった・・。」と、メンバーと笑いあった。午前中、目一杯遊んで学校が終わった後、仕事があるのだといって去っていく子ども達を見ると、心が痛んだ。”