『希望の連鎖へ』
「人類は火星に手が届くなら、危険にある全ての子どもに、手を差し伸べない理由はないでしょう?」
ノーベル平和賞受賞者であるカイラシュ・サティーアーティさんの言葉だ。技術の進歩は目まぐるしく、かつては夢のような話だったことも、今では現実になりつつある。しかしその一方で、将来の夢を見つける余裕すらなく、一日中厳しい労働を強いられている子どもたちが世界には多く残されていることを、忘れてはいけない。世界中の子どもたちが不自由なく教育を受けることのできる社会のために、私たちにできることを積極的に行動していくべきである。
今回の研修プログラムの一つであったオンライン海外ボランティアでカンボジアの子どもたちと接し、私は彼らの「学びたい」という意思を強く感じた。子どもたちのこの「学びたい」という思いこそ、これからの世界を変える可能性を大いに秘めてる。学びたい意欲のままに学ぶことができる、その楽しさを知りより多くのことを学びたいと思う、その学びを誰かのために活かすことができる、この流れによって、世界は教育と共に前進していくと私は考える。
カンボジアの子どもたちの中にも、「将来は先生になりたい」と語る子どもたちがいた。それは自分たちが教えてもらったように、次は自分が教えてあげる立場になりたいと望むからであろう。子どもたちに充実した教育が与えられることは、このような希望の連鎖に繋がるのだ。けれども、その反対に存在する負の連鎖が、貧困家庭では長い間続いてしまっているのが現状だ。貧しさ故に親からは学習よりも労働を求められる、それにより読み書きができずよい仕事に就くことができない、生活するために自分の子どもにも労働させるようになる、これが負の連鎖である。まず私たちは貧しい子どもたちをこの連鎖から救い出す必要がある。そうしなければ、希望の連鎖の一歩目である「学びたい意欲のままに学ぶことができる」という段階にも立つことができないのだ。
そのためには多くの人の協力が必要不可欠である。私一人の力では何も変えられないと思う人もいるだろう。しかし大切なのはどれだけ貢献できたか、ということよりも、貢献しようと行動できたか、である。世界規模の問題となると、どうしても身近に感じることができず、他人事に思えてしまうこともあるが、だからこそ身近なところから積極的に行動に移していくべきである。
私も小学校の頃から、校内で実施されていた貧しい子どもたちのための募金活動に参加していた。当時は貧困問題についてそれほど意識があったわけではなかったが、教室に飾られていた募金先の少年少女の写真を見て、この子どもたちがもっと笑顔になって欲しいと願っていたことを覚えている。
SDGsのように大規模で遠く感じてしまう問題にも、募金やボランティア活動など、身近な所に解決の糸口は存在する。私はこれからもこのことを忘れずに、自分にできる所から、SDGs達成に貢献していきたい。
大変満足
コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、社会問題に興味がある
いい経験になった!
昨年SDGsについてのエッセイコンテストに応募してから、SDGsに興味を持ちました。コロナウイルスの影響により国外で経験を積むことが難しい状況の中で、国内にいながらこのような貴重な体験ができると知り、申込をさせて頂きました。
SDGsについて様々な視点から学ぶことができたことで、まだまだ知らないことはたくさんあるのだと実感しました。そしてもっとSDGsについて幅広い視野を持ち、できることを積極的に行動していきたいと、改めて思いました。またLIVEボランティアでは、カンボジアの子供達と初めて交流し、子供達の勉強したいという意欲をひしひしと感じたことで、私もこの意欲に負けないくらい今できることを精一杯しようと、以前より強く思うようになりました。本当に貴重な経験でした。ありがとうございました。
まだまだSDGsについて知らない人はたくさんいるので、今回の経験をもとに、より多くの人に関心を持ってもらえるように、SDGsの情報や現状を積極的に発信していきたいです。
良い経験になること間違いなしです!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
質問にも親身に解答してくださったスタッフの方々には、本当に感謝しています。また、LIVEボランティアの際には、現地パートナーの方の存在がとても心強かったです。