『貧困をなくそう』
貧困をなくすためには、貧困の負の連鎖を断ち切ることが肝要です。それには、まず現金を獲得することが必要となります。そこでその方策として、農作物の品種改良を行い、現地で持続的に栽培できる作物を作ることを提案します。また、そのためには水が必要になりますが、大規模で先進的なインフラを整えるのはかなり難しいと思われます。そこで、現地にある竹を活用し、水を確保することを提案します。日本には古来から上総堀りという掘削方法があります。竹は、現在も熱帯地方に多く生育しており、短期間で生長します。上総堀りでは500メートルの深さから水を確保したことが報告されていることから、世界の熱帯地方の多くの地域で、竹を使って水を確保し農作物の栽培に利用する可能性が考えられます。栽培が可能となると、できた作物の販売ルートを確保しなければなりません。コロナ禍のなか、インターネットを通じての販売のハードルが下がっているのではないかと考えます。
農作物の品種改良の一つとして、種そのものを大きくする方法があります。私自身、がその研究に携わり、種子の時代に遺伝子を操作することによって、花、果実を大きくする方策を模索しています。物理的な量と販売先の人々に合う味覚が確保されれば、販売に繋がるでしょう。現金収入の糧を農作物に求めた理由は、言うまでもなく、人が生きていく上で最もなくてはならないものが食料だということです。
具体的に考えてみましょう。ある国Aを想定します。竹が豊富にある熱帯地方であるとします。人口増加によって食料不足が深刻であるとします。ここでの活動を想定します。現地で栽培されている植物Bを遺伝子操作によって果実が数倍に収穫できるようにします。種子から結実するまで約半年かかるとします。生育しない・果実の大きさに課題・味に課題・などの改良を2~3年でめどを立ると想定します。竹の井戸は、人材養成も含めて1年で施策することを目標とします。水脈を探す期間も含めて2~3年間を目標としたいです。
総合的に考えると、5年から10年間は必要となるでしょうが、貧困の負の連鎖を裁ち切り、それを持続可能にすることを考えると、決して長い時間ではありません。また、これは、発展途上国のみならず多くの国や地域で用いることができると考えています。