『SDGs達成のための社会変革』
SDGsは、5つの主要原則「普遍性」「包摂性」「参画型」「統合性」「透明性と説明責任」を掲げているように、すべてのアクターが、17の目標の1つもかけることなく取り組まなければならない目標である。私が、個人としてSDGsの目標達成に貢献できることは多くある。たとえば、無駄なレジ袋の使用を控えたり、リサイクルをしたり、クラウドファンディングに寄付したりなどである。このように、もちろん自身が具体的な行動をするのは前提であるが、自分が直接与えられる影響力は小さく、それだけではSDGsを達成することは不可能である。自分だけがが、環境に配慮してレジ袋を使わなかったところでほとんど何も変わらない。したがって、SDGs達成のためには、自分の行動を変えるだけでなく、社会を変える必要がある。
日本におけるSDGsの認知度は49%と世界平均74%に比べてかなり低い。まずは、多くの人にSDGsの存在を知ってもらい、世界にはどんな問題があり、それはどう解決できるのかを知ってもらうことで、SDGsを意識する個人の数が増え、社会が変わっていくだろう。
また、SDGsについて正しく知ることも必要である。SDGs-washという言葉があるように、SDGsへの貢献をうたいながらも実態が伴っていないなど本当にSDGs達成に貢献しているのかを見極める必要があるからである。SDGsの認知度を高めるには、SNSや自分の周囲との会話の中で、話題に出すことで認知度の上昇に貢献できる。また、個人に働きかけるだけでなく、政府や会社など大きな影響力を持つアクターに働きかけることも重要である。政府に対しては選挙を通して自分の意思を反映することができる。また、会社に対しても、その会社の商品やサービスがSDGsを考慮して提供されているかをしっかりと判断し、購入することで、企業もSDGsを考慮した商品やサービスの提供を積極的に行うようになるだろう。また、就職活動の際に、SDGsに取り組む企業を選択するなどすることでも企業側の行動変容につなげられる。
結論として、SDGsの達成のために、自身が行動を変えていくことは前提の上で、周りの人や、政府さらには企業などにSDGsの重要性を認識させるような行動をすることが、自分がSDGsに貢献できることである。