『未来の子供たちとともに』
私が貢献できることは教育であるが、なぜ教育であるのかを述べる前になぜSDGsが必要なのかといった根本の理由を明確にする必要がある。根本の理由をはき違えてしまうと理念や目標からズレが生じた貢献になってしまうからだ。
私が追求したいのは密接にかかわりあっている17個の目標の中でも1つ目の目標「貧困をなくそう」についてである。この問題を考えるにあたって「貧しい思いをする貧困はかわいそう」などといった慈悲的視点から考察することは意味がないと考えた。それは心のどこかに「私たちは貧困ではない」「助けてあげなければならない」といったニュアンスを含んだものであり、根本的な貧困問題を捉えたとは言えないと考えるからだ。SDGsの理念は「誰一人取り残さない」である。では貧困があるとどうして取り残されることになるのだろうか。「幸せではないから」違う。「お金がないから」違う。幸せの要素がいくつもあるような多元的価値観の話ではない。「貧困をなくそう」という目標を私なりに追求してみると以下の結論になった。
現代の社会で日本に住む私たちはファストファッションなどの低価格のものを利用して生活している。平成30年の経済産業省の資料「繊維産業の課題と経済産業省の取組」を踏まえると衣類の97.6%を輸入している。つまり、私たちの生活に海外産衣類が組み込まれており、仮に輸入できなくなると私たちの生活が成り立たなくなるということだ。無論、衣類だけに限った話ではない。では私たちの生活が成り立たなくなるから持続開発な目標が必要なのか。そう仮定するならば貧困で苦しむ人たちの生活は一向に改善しない。なぜなら私たちが今の生活を続けるために安いものを追い求める限り、生産者は低価格で商品を提供し続けることに変化はないからだ。生産者は低価格で商品を提供するために売り上げが上がらず、労働者のことを顧みずに劣悪な環境で働くことを強いるだろう。しかしながら、中国のように経済発展を遂げる国が徐々に出てくると低価格で商品を生産することが難しくなる。だとすれば、資本家は「次に低価格で生産可能な国は何処だろうか」と考え、中国から工場を他の場所へ移し、低価格で商品を生産し続けるだろう。では、同じように低価格で商品を生産することができる国が発展を遂げ、工場を他の場所に移すといった現象に終わりが来ればどうなるだろうか。低価格の商品が買えないという話では済まない。全世界が発展を遂げるとエネルギー問題や環境問題といった他の部分に影響が出てくる。では、エネルギー問題や環境問題がでてくるから持続可能な開発目標は必要なのか。この考え方は言い換えると「途上国は先進国のために発展するな」と言っているようなものである。SDGsの理念は権利を剥奪するような考え方ではなく「誰一人取り残さない」である。一部の国だけが裕福な暮らしをするための持続可能といった話ではない。つまり、193か国が協力し合い、発展が可能な範囲で便利さや手軽さを手放し、平等に先進国と途上国が成長しあおうという理念がSDGsの一つ目の目標である「貧困をなくそう」を成立させたといえるのではないか。
私は冒頭で貢献できるものは教育と記述した。私が教員になった際に、子供たちとこれから生きていく世界について一緒に考えていくことで、未来に貢献することができると考えたからだ。他人事、自分が良ければいい。そういった考えやビジネスに利用しようという流行的な上辺だけの話ではなく、自分事として捉え、教育の力を信じ、子供たちと一緒に平等な社会を目指して学び、貢献していくことが私にできることだと考える。
普通
SDGsについて学びたい
勉強になった!
SDGsについて以前から興味があり、将来教員になった際に子供たちと一緒に考えて、問題解決につなげていきたいため。
動画を見たり資料を見たりと学習を進めるうえでのオンラインの取り組みは助かりました。しかし、資料や動画は背景や実際の現場を想像する上で、抽象的なものが多いように感じたので、次の資料を使える場合は使ってみると良いかもしれません。
カンボジアの子供たちの関わりは非常にに良い経験になりました。
バングラデシュの革産業
https://youtu.be/Bt0-n09RTEY
美味しいコーヒーの秘密
https://youtu.be/1ZtSo9gje9E
フードインク
https://youtu.be/qyBph6Qx8vU
ライフウィズウォーター
https://youtu.be/yfFFlEdb42E
フィンランドのオンカロドキュメンタリー
https://youtu.be/kynkiBSJ9d4
学んだ事を学校現場でしっかりと活かして、子供達と一緒に考えていきたい。
今後、私たちが生きていく上で大切なことを学ぶことができます。学ぶ事で、私たちが生きる未来について想像して、作り上げていくことができます。不安ではなく、明るい未来を考え抜いていきませんか?
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
学習のサポートありがとうございました!
この活動を続けて、よりよいものにしてください!
ありがとうございました!