『貧困の連鎖と教育』
世界は今、75億人もの人口を抱えている。そこには、争い、差別、貧困、食糧、環境など様々な問題が飛び交っている。私は、世界が抱える問題の中で貧困は最も早く解決すべきであると考える。あるウェブサイトの情報によると2000〜15年の間で約8億人もの人々が極度の貧困から抜け出すことができていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、2020年には新たに9000万人から1億人もの人々が極度の貧困に陥ると予測されている。
貧困は親から子へと受け継がれることが多い。この貧困の連鎖を解決する方法の一つとして、私は教育を挙げたい。今現在、途上国の初等教育就学率は90%を超えている一方で、中等・高等教育の就学率の向上はいまだ課題となっている。これは初等教育を終えても進学する子供は少ないということだ。進学することができない家庭の子供たちは自分自身の家族を支えるため働いていることが多い。読み書きや計算ができない彼らは、いくら懸命に仕事をし大人になったとしても、低賃金の不安定な職にしかつけない。義務教育を終えたとしても、高校、大学に進学できるのは富裕層の一部であり、専門的な知識を習得することが難しく、富裕層よりも仕事の選択肢も少ない。また、質の高い教育を受けられる環境づくり求められる。ほとんどの開発途上国では、有資格の教員が不足している状態にある。また、教員の労働条件も悪く、大人数のクラスを一度に教えなければならなかったり、給与も安かったり、なかには適切な養成を受けていない教員もいる。そのため、各国の政府は教師を育成するばかりでなく、教師の質の向上も求められていると考えられる。学校に通える状況にあっても教員の質が悪ければ、生徒の授業への理解度が低くなり、留年や中退をする要因になりかねないからだ。
以上から私は貧困のサイクルから抜け出す方法として教育の改善を挙げた。教育環境の改善は、貧困層の規模を縮小させるだけでなく、子どもの可能性や将来の選択肢を広げることにもつながる。持続的な社会を作るためにも、各国の政府は目先の経済成長だけに注力するのではなく、長期的な視点からこれから先も発展し続けられるように貧困層にアプローチした政策を取る必要があるだろう。そして、個々の国がその国にあった取り組みをし、先進国はただそれを見つめるだけでなく、一緒になって考え、取り組む必要があるだろう。
普通
留学に行くはずだったのにいけなくなった、SDGsについて学びたい、将来の進路に活かしたい、子どもたちと交流がしたい
視野が広がった!
SDGsに興味があるから
SDGsについてとても深く学ぶことができた
進路だけでなく、日常生活でも考えていきたい
すごくいい経験になります!