『ジェンダーの平等の実現で私が考えること』
高校生である私たちには「ジェンダーの平等の実現」という言葉を聞いて、たとえ意味が理解できたとしてもそれを自分の問題と置き換えることは難しいと思う。なぜなら社会に出るまでは男女の中での差別が生活の中で浮かび上がることがないからだ。しかし、私たちが社会に出て働くようになったらどうだろう。女性=出産という固定概念が置かれ、私たちの望む社会進出に辿り着けないということが起こり、そのうえ出産した後には女性=家事という昔からの偏見から家事を押し付けられる。私たち女性にはそういったことへほする・しないの選択の権利はないのだろうか?いえ、そんなことはあってはならない。私たち女性にも男性と同様に社会で活躍し、意思決定の選択権があるのだ。
日本は先進国の中でもジェンダーの平等の実現が後退しているのだが、発展途上国はより深刻な女性への迫害が問題となっている。人身売買の対象になってしまったり、暴力を受けたりなどの悲惨なことが今も起こってしまっている。そう思うと、とても胸が苦しい。またマレーシアなどの国々では学生のうちから男女の格差が見られているということを知り、私はこの大きな問題をどうやって解決するのか考えた。その結果、男女に関する昔からの固定概念を無くすということが最も重要だという考えに行き着いた。途上国では初等教育の就学率は90%を超えていると学んだ。途上国にとって貴重であるその教育の場で、道徳の授業としてジェンダーの平等を授業に取り入れていくべきであると私は考える。先進国も同様だ。ほとんど男女に関する偏見を持たない低学年のうちからジェンダー平等について学習することでより未来の社会で格差のない社会が築けるのではないかと思う。それ加えて私はLGBTに対する偏見も無くすことも重要であると考える。LGBTの人達が住みやすいまちづくりがこれから大切になってくるだろう。1つの例を挙げるとしたら、男女兼用のトイレを増やすことだ。男子トイレ・女子トイレに入るのに抵抗がある人達にとってこの方針は重要であるという記事を読んだことがある。これをもとに私も一つのアクションとして自分の住んでいる地域へそのような提案をしたいと考えている。それが実現すれば、今存在してしまっているLGBTへの偏見も少しずつ無くなっていくだろう。
性別で自分たちの人生の選択を制限されることのない社会は平和への第1歩である。高校生の私には高い壁のような大きな課題であるがSDGsについて深く学び、社会に貢献できる提案ができるような大人になりたいと思う。