『視野は広く、行動は狭く』
SDGsの1番である「貧困をなくそう」と4番である「質の高い教育をみんなに」は、開発途上国だけの問題ではなく先進国も含めた世界全体の課題であると考える。なぜならば、私が過去に行ったことのあるどんな国でも、ホームレスを目にしたからだ。では、なぜ開発途上国だけでなく先進国でも発生する貧困や教育格差問題はなくならないのだろうか。私は、先進国の人間は開発途上国の貧困などには目を向けるが、国内の貧困や教育の問題には国がやってくれるだろうと考えて十分に議論や行動をしていないのではないだろうかと考える。緒方貞子(2002)は著書『私の仕事』の中で「日本のように国内の貧富の格差や人種問題が少ない国は、例外的と言っていいのです。もちろん、貧富の格差や人種問題などは少ない方がいいのですが、社会的、政治的問題意識が育ちにくいという意味では不幸なことだと言えましょう。とすると、日本人は意識的に世界各地にある厳しい状況に関心を寄せ、身を置く努力をしなければならないのではないでしょうか。」と述べている。今では、日本人はグローバル化が進み海外で起こっていることを積極的に気にするようにはなってきたが、今度は新型コロナウイルスによりいっそう広がった国内の貧困問題や教育格差に自分の生活に必死であまり目を向けなくなったのではないかと考える。
まず私は4か国の現地での見聞きした貧困問題や教育格差について考える。国内に目を向けると私が住んでいる町中でホームレスの人たちを何度も見たことがある。橋の下にいる人もいた、ビッグイシューという雑誌を売っている人もいた。教育では、最近のニュースでいい中高一貫校、大学に行くには予備校などに通う大量のお金が必要であり受験の格差が大きくなっているというニュースも見た。海外で、私はアメリカの首都ワシントンD.C.とニューヨークに行った。お金持ちで華やかな暮らしをしている人をたくさん目にしたが、遊びや食事をしに行った場所では何人ものホームレスの人を見た。教育においても私が1年間留学した学校は私立だったがスポーツの試合などで公立高校へ行くとやはり大学進学前でも公立高校との教育格差を感じた。フィリピンとマレーシアでは日本やアメリカで見た以上のホームレスのような生活をしている人も目にした。その中には小さい子供も含まれており教育も受けられていないということを見て取ることができた。開発途上国には日本のODAや海外からの様々な援助があることがニュースから伝わってくる。しかし 、日本国内での貧困問題についての取り組みは、聖イグナチオ教会での大人食堂ぐらいしか聞こえてこない。
やはりSDGsの1番と4番の課題は開発途上国のみではなく先進国も数は違えど抱えている問題である。先進国の人間は海外のSDGsの問題だけ支援しようとするのではなく、足元の国内から同様の支援をする必要があると私は考える。私は今、高校生なので駅前で行われている山谷の人々に対する募金活動などの地元の身近なことからしかボランティア活動などをすることができないが、大学生になったら日本の問題を考えて行動を起こしていきたい。新型コロナウイルスの世界的な流行がはっきりさせたように、世界はつながっており、SDGsの問題も一国では解決できることではないので、緒方さんが言うように意識的に世界各地にある厳しい状況に関心を寄せつつ視野を広く持って活動しようと考える。
参考文献 緒方貞子,2002, 『私の仕事』
満足
留学に行くはずだったのにいけなくなった、コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、将来の進路に活かしたい、社会問題に興味がある
すごく良かった!
視野が広がった!
勉強になった!
前の高校でSDGsについて1年間学びもっと深く考えようと思うようになった
高校の頃は17個すべて細かくやったわけではなかったので知識の習得と再整理をすることができた。
それぞれのコマの時間数は思っていたよりも長くなく、テーマごとに集中して取り組むことができた。
普通のニュースだけでなくSDGs関係のニュースも見てこのコロナの時代に自分が何をできるか考えようと思った。
まずはこれを大学受験に使い、大学で自分のやりたいことを学んでいく中でSDGsを取り入れて考えていきたいと思った。
今社会で起きていることを知るいい機会になると思います。
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
今回は忙しくライブアクティビティに参加することができませんでしたがいつか機会があったら参加したいです。