『私たちと途上国のつながり』
200円で何ができるだろうか。せいぜいコンビニで飲み物とおにぎりを買える程度の金額だろう。ところがODAによれば、世界では人口の約半分の人たちが一日約2ドル(日本円で200円)相当の所得で暮らす現状に置かれているという。毎日きれいな水が得られ、教育が受けられ比較的生活水準が高い日本にいる私たちにとって、1日200円で生活する途上国の人々たちの貧困問題は程遠いと考える人も少なくないだろう。しかし発展途上国の人々と私たちは本当に無関係なのだろうか。私は自分たちと途上国との関わりについて考えていきたい。
例えば日本の主な海産物の輸入国にタイがある。タイは世界有数の水産食品輸出国として知られ、地理的優位性と安価な労働賃金を理由に大量の水産物を輸出している。しかしその背景には人身売買によって漁船に送られ、奴隷のように働かされるケースが相次いでいる。中には過労や事故で命を落とす人までいるのだ。同様に途上国の繊維産業においても同じようなことが言える。機械よりも人手が比較的多く必要な繊維産業は、労働者を安い賃金で雇い長時間働かされる環境におかれることがしばしばある。また児童労働も横行しており、強制労働させられ学校に通えない子どもたちも多くいる。実際自分が普段着ている多くの衣服を確かめると、ベトナムやバングラデシュなどの発展途上国でつくられたものが多いことが分かった。このように消費者である私たちは安い食料や製品を求めるがゆえに発展途上国の人たちの労働を搾取しているといえる。途上国における労働問題は決して無視してはならない。
コロナ禍になり、緊急事態宣言に伴い私が通っている学校も休校になり、多くの企業も業績不振や会社の倒産により収入が極端に減り、経済的に苦しい生活を強いられ私たちの生活は一変した。様々なことが制限され辛い日々が続く中、考えてみればこの状況はもはや途上国の人々にとっての日常に近いものなのかもしれない。2018年9月にユニセフが報告した資料によると、世界の5歳から17歳の子供の5人に1人は学校に通えておらず、開発途上地域では今でも5人に1人が1日25セント(日本円でおよそ25円)未満の所得で暮らしているという。このように私たちよりもさらに過酷な状況下におかれ苦しい生活が”あたりまえ”となっている人が世界にたくさんいるのだ。コロナと共に生きている今だからこそ、自分たちが一刻も早くこの状況から抜け出したいと思うように、私は先が見えない貧困問題から抜け出したいと願う人々を見捨ててはいけないという思いに駆られた。
では自分たちには何ができるのだろうか。例えば解決策の一つがフェアトレード商品を買うことだ。フェアトレード商品は発展途上国で作られた製品などが適正な価格で取引されるため、私たち消費者が意識的に購入することで生産者の生活状況や労働条件を改善することにつながる。また今回のオンライン研修で学んだことを周りの人たちに伝えていくこともSDGs達成への大きな一歩になると思う。私たち若い世代がSNSなどを通じて様々な問題や取り組むべきことを発信していき、一人でも多くの人が関心をもち、個人それぞれが行動に移していけばSDGsが掲げる「誰一人取り残さない」社会の実現に拍車をかけるのではないだろうか。途上国との関係や世界とのつながりを知った今、私たちの行動や責任が社会環境に変化をもたらし、世界中の多くの人を救う力になることを心にとめるべきだ。
大変満足
コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、社会問題に興味がある
一生モノの学びになった!
視野が広がった!
SDGsについて行動したくなった!
LIVEボランティアが楽しかった!
SDGsという名前は聞くもののあまり深くは知らない為、今回受講して知識を蓄え、社会について広く考えていきたいと思ったから
SDGsの達成にむけて私たちができることがたくさんあることが分かった。参加してみて自分の日常生活を見直したり、周りの人にも伝えていきSDGsについて興味をもってほしいと思った。また、オンラインボランティアをしてカンボジアの子ども達と交流をしてすごくいい経験になった。
学んだ知識を生かし、この先も幅広い視点で社会に目を向けてボランティアや奉仕活動を積極的に行っていきたいと思う。第一に相手や周りの人を思い、常に自分に何ができるかということを考えていきたい。
参加しなかったら後悔します!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
LIVEアクティビティでの明るく丁寧なサポートや多くの学びを教えてくださりありがとうございます。ぼらぷらに出会えて本当によかったです!
今後もまた機会がありましたら宜しくお願いします。