『観光から見るSDGsと私の出来る事』
持続可能な社会の実現のため貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和と公正など多岐にわたる17の目標と169のターゲットを設定しているSDGs。この目標を解決する点において、観光産業は欠かせないものである。その恩恵は経済発展や異文化共生を深めることができるということは言わずもがな、途上国を観光地として発展させれば雇用が拡大し貧困から人々を救済するなど社会的な克服を可能にしてる。
この事から観光産業は急速に成長し、そして観光における経済効果は計り知れないものとなった。だがそれは新型コロナウィルスの発生によりその勢いを失うことになる。WTTCによると全世界の20年の旅行・観光業の失業者は1億7400万人に上る見通しとなった。GDP(国内総生産)に対する旅行・観光業の寄与額は前年比53%減を見込んでおり、4.7兆ドルの落ち込みに匹敵するという。
しかしながらこの停滞によってもたらされた好影響も存在する。社会経済活動が大きく減少したことによる環境改善だ。イタリアの観光地ヴェネチアではオーバーツーリズムによる水質汚濁が問題となっていたが、観光客の減少により運河の水路の水透明度が増した。
コロナ・パンデミック後の世界は自然との関係を見直す期間であると言われている。では、観光産業は何をすることが重要なのだろうか。私はサスティナビリティの視点を持つことが重要であると思う。UNWTOが提言した「持続可能な観光」で取り組むべき5分野は、それぞれがSDGsの17の目標のいずれかなの要素を備えており、それぞれの分野で目標達成すると、その効果が他の分野へ派生し始めその結果、「持続可能な観光」を断続的に構築していくことが出来るという。サスティナビリティの視点を持つことで消費型の観光に対を成す持続型の観光がもたらす影響を知り、評価していくことで、観光だけでなく目先の利益ばかりを優先し、将来の長期的な経済、社会、自然環境への影響を十分に考慮する社会の実現に近づくと言っても過言ではない。
また、この様な社会を目指すにあたり、サスティナビリティの視点を養うことは観光だけでなく私たち個人にも不可欠なことである。事実、オーバーツーリズムが及ぼす環境汚染は観光客のゴミのポイ捨てなど人為的な要因がある。この様な事態が起きない為にも私たちひとりひとりがサスティナブルな選択をすることが必要になってきている。具体的にはゴミを持ち帰ったり、エコバッグを利用する、エシカル消費に関連する認証ラベル・マークのついた商品を購入するなど小さい事からも私たちができることは多岐に渡り、その積み重ねが社会を変える原動力となるだろう。
観光は今後も、経済,社会、自然環境に大きな影響をもたらし続けていくだろう。だからこそ社会的責任を私たちが担っていることを知り、行動を起こすことが大切だ。世界中で起こる様々問題はもう他人事ではない。研修で学んだ事を多くの人に広め、サステナビリティの視点を扶持することもSDGsの達成する為にまた一つ私が出来る事である。
参考文献:
UNWTO 観光と持続可能な開発目標
https://unwto-ap.org/wp-content/uploads/2019/06/Journey_to_2030-highlights_low.pdf
WTTC
https://wttc.org/COVID-19
満足
留学に行くはずだったのにいけなくなった、コロナ下でもできるボランティア活動を探していた、SDGsについて学びたい、人の役に立ちたい、将来の進路に活かしたい、社会問題に興味がある
一生モノの学びになった!
すごく良かった!
視野が広がった!
いい経験になった!
SDGsを自分ゴトとして捉えられるようになった!
LIVEボランティアが楽しかった!
海外ボランティアに参加したいと思っていたこと、またSDGsの具体的な内容やどんな活動をしているのか興味を持ったから。
研修に参加したことによって日頃からSDGsについて考える様になったし、国際問題についても興味を持つきっかけになりました!
いろんな問題に目を向けて、解決するにはどの様な事をすればいいか考えられる様になりたいです!また、ボランティアにも積極的に参加して社会貢献していきたいです!
とても貴重な体験なので一回一回を大切に受講する事をお勧めします!
会員様から頂いたメッセージは私達にとって何よりの励みになります!!
とても素晴らしい研修をありがとうございました!