[ぼらぷらSDGs小論文]

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『コミュニケーション能力について』

小論文

『コミュニケーション能力について』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

2020年2月1日、日本で新型コロナ感染者が初確認された。同年4月から緊急事態宣言が発令され、今でも戦いは続いている。NHKより発表された資料によると、2020年1月ごろから失業率は増加しており、2021年9月時点では2.8%となっている。ここから私たちが就業するために必要な能力は何か、その能力を伸ばすための提案について考える。
コロナ禍で小売業、飲食業や観光業などでは業績の悪化が進んでいる。そのため就職難が起き、第二の就職氷河期と呼ばれることもある。このような状況で就職するために必要な能力は何か。それはコミュニケーション能力である。厚生労働省によると高校卒業レベル、大学卒業レベルの者に対して採用時に最も重視する能力は共にコミュニケーション能力であった。しかしその習熟度合いには不満がある企業が多く、採用する側とされる側でコミュニケーション能力の需要と供給が釣り合っていないとも言える。特に未就職者にはその能力が不足している傾向がある。主な特徴として、質問に答えるのが苦手、会話が続かない、語彙力がないなどがある。そこで私はコミュニケーションアプリを提案する。このアプリでは自分の趣味を登録し、似たような趣味の人とランダムでマッチングしてコミュニティを作りそこで会話をする。また、会話に対するアドバイスも提供する。例えば会話がすぐに終わってしまいそうな時には『疑問を投げかけると会話が続きます』とアドバイスが表示される。このアプリを通じてコミュニケーションを取ることで能力向上や未就職者の社会復帰を試みる。
コミュニケーション能力の向上は就職で有利になるだけでなく健康も促進する。かんぽ生命が行った調査によると、会話に積極的な人ほど自分の健康状態が良いと感じているという。その理由を解き明かす一つの考え方が「ヘルスコミュニケーション」という概念だ。個人が積極的に健康へのケアをするには健康への情報収集が不可欠である。ヘルスコミュニケーションとは、健康になるためにこのような情報を求めるコミュニケーションのことだ。もちろん、誰かと話すときに健康のことばかりを話題にするわけではない。しかし、常に自分が知っていることだけを話すとは限らない。自分が今まで知らなかった情報に触れる機会はコミュニケーションが多いほど増加すると容易に想像できる。
私達がこれから就職する時の状況は誰にもわからない。しかし、今必要とされているのはコミュニケーション能力だ。私たちが変えられるのは今しかない。今はコミュニケーション能力を身につけて、時代の状況に対応して変化していくことが大切だと思う。

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