『食品ロスを減らすには』
皆さんが普段食品が無駄になっていると感じるのはどんな時だろうか。私の場合、小学校から中学校まであった給食で、食品が無駄になっていると強く感じていた。毎日のように残飯が出て、それらは捨てられてしまう。学年が上がるにつれてその問題性に気づき、「もったいない」と思うようになった。ここ最近では、学校帰りにコンビニに寄ると、まだまだたくさんの食品が売れ残っていて、これらはどうなるのだろうかと思ったりした。そんな時に学校で行われたプレゼンテーション。その準備をしていく中で、食品ロスの、事の深刻性に気付いたのである。
食品ロスについて調べていく中で、世界の食品ロスランキングというものを見つけた。なんと日本は1位の中国、2位のアメリカに続いて3位だったのである。中国、アメリカよりも人口が少なく国土も狭い日本が3位にランクインしていたことに驚くと同時に、どれだけ深刻な事なのかを認識した。また、日本の食品ロスの現状として、一年間で廃棄される食品は約612万トンにも及ぶという。これは東京ドーム約5個分にあたり、国民一人当たり毎日お茶碗1杯分の食料を捨てていることになるという。食べ物を無駄にしてはいけないと述べてきた私であるが、考えてみると毎食毎食残さず食べられているわけではない。そんな風に、いけない事だと分かっていても完食することは難しい場面もあるという人がほとんどだと思う。この問題を、個人が意識して解決!!となればこんなにも簡単で嬉しいことはない。しかし、残念ながらそうはいかない。さて、そこで個人ではできない、国自体が変わっていく方法を考えた。まず1つ目、飲食店でまだ食べられる野菜を使った料理を提供することである。調べてみると、食べられるのに見た目が悪くて捨てられてしまう野菜や部位があることが分かった。それらを活用して料理に取り入れることができるのではないだろうか。そして2つ目、食べ切った時の割引制度を導入することだ。客が食べ切ることで、飲食店側は食べ残しの減少、客側は割引というwin winの関係を結べるのではないか。3つ目は、食品廃棄物を紙にすることだ。この取り組みは既に行われているが、まだまだわたしたちの生活に浸透していないと思う。そこで、学校で使用するプリント類を食品廃棄物の紙にするのはどうだろうか。学校では毎日多くの紙を使う。それを食品廃棄物から作った紙に変えれば、食品ロスの軽減につながると思う。しかし、そんなに容易なことではないことは分かっている。少しずつでもいいから、こういった取り組みが広がってほしいと思う。
世界では9人に1人が栄養不足になっているらしい。世界にはそんな人々が大勢いる中、私たちは本当に恵まれていると思う。だからこそ食品を無駄にしてはいけないと思うのである。また、大変な状況の人々のことを思えば、食べ物を無駄になんてできるはずがないと思うのである。一人一人の行動を変えることはもちろんだが、この問題を解決するには国自体が変わっていかなければならないのではないか。今、日本で、世界で大きな問題である食品ロスを世界が一体となって解決しなければならないと思う。このままでは私たちの未来が危ない。今こそ、危機が迫っていることを一人一人に認識させることが重要だ。