[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『期待と自主』

小論文

『期待と自主』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私は、東尾理子さんの〝人に期待しないって言ったら変ですが、人を動かして自分を幸せにしないようにしている″という言葉を知り、自分には無理、できないという今までの自分の考えが恥ずかしく感じた。SDGsという言葉を中学生の頃から知っていた。しかし、自分では何もできない、企業や国が、世界がどうにか〝してくれる″と期待していた。
 高校1年生の夏休みが終わり班に分かれてSDGsの問題について、解決案をプレゼンする授業が始まった。どうせみんなアフリカなどの途上国の貧困問題やゴミ問題、環境問題をテーマに選ぶだろうなと、ひねくれた考えをもっていた。 意外にも、私の班が選んだテーマは「11.住み続けられるまちづくりを」と「13.気候変動に具体的な対策を」を解決するために日本の台風についてだった。最初は、年々巨人化する台風を小さくしたり、消滅させる方法を探すことになり、とても大きな扇風機のようなものを作り台風を追い返そう、台風の目に爆弾を撃って消滅できないかなど国際問題に発展してしまいそうなアイデアしか出なかった。もう台風以外のテーマにしようという空気になっていたが、台風と共存しようということになった。そこで、自分は今まで台風と共存するために行動したことがないと気づいた。夏休み中、台風による大きな被害があっても自衛隊が出動〝してくれる″から大丈夫だろう、窓の補強や庭に置いてあるものの移動は母が〝してくれる″だろうと期待してしまっていた。私は、今まで自分からやろうと思って実際に行動した事自体あっただろうか。もしかしたら来年巨大な台風がきたら、台風の大雨によって浸水して泥だらけになった家は自分が掃除しないと綺麗にならない、台風の暴風によって飛ばされた瓦や花瓶など自分が撤去しなければ怪我をしてしまう可能性がある状況になるかもしれない。誰も〝してくれる″ことはなく〝自分がする″ことの大切さに気づけた。
 班では、台風による川の氾濫問題に対して、川を河道補作して水位を下げる。台風の暴風の影響に対して、無電柱化して電柱の代わりに木を植えて風を遮りながら地球温暖化を遅らせるというアイデアが出た。また、オランダでは大雨による川の氾濫に備えるためフローティングハウスという水に浮く家がある。どれも企業や国が動かなければ、とうてい個人では実行できないアイデアだ。しかし、巨人化する台風は地球温暖化が原因である。地球温暖化対策なら移動は徒歩や自転車でする、ゴミになるものは買わないなどたくさん〝自分が″できる事がある。これからは、人に〝してくれる″ことを期待ばかりせずに〝自分が″行動しようと思った。
 

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