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　SDGsと聞いて何を思い浮かべるだろうか。私が初めてこの言葉を聞いたのは大学の国際福祉という科目であった。はじめは、頭の中にはてなマークがたくさん浮かんだ。もちろん持続可能な開発目標だとは思わなかった。世界に目を向けると私と世界は密接につながっていることがわかる。地球上で私と世界が今後も繋がり続けるために必要な課題がSDGsだ。そして、この課題を達成するためには、SDGsを他人事と捉えてはいけない。自分ゴト化し、「知ること、実行すること、伝えること」の3つをしていく必要があるのだ。
　私と世界はどのように繋がっているのだろうか。

　私と世界の繋がりにはエネルギーや食べ物、電化製品などの日常生活に欠かせないものがあると思う。日本のエネルギー自給率は9.6％とかなり低い水準にあると今回の研修で学んだ。この数字からわかる通り、エネルギーのほとんどが海外からの輸入である。エネルギーが無くなれば、私のライフラインは途切れてしまい生活することが困難となる。エネルギーを持続させるためには、大切に使う必要がある。近年、プラスチック削減の取り組みが活発になっている。プラスチックを加工するためにも、エネルギーは欠かせないものである。プラスチック削減に協力することで、海も守られ、エネルギーを守ることができる。食べ物はどうだろうか。食べ物の自給率も日本は低い国である。海外からの輸入に頼ることにより、異常気候や紛争、交際情勢によっては、輸入ができなくなり食料不足に陥ることになる。このようにエネルギーや食べ物を持続していくためには、私自身が今、当たり前にできることは当たり前でないと自覚する必要がある。
　
　今回の研修で私にとっては当たり前だったことが世界に目を向けると当たり前にできていることではなかった出来事があった。それは、教育である。私は、小学校から今通っている大学まで、学校という場が存在し、きちんとした建物の中で学ぶことができていた。ノートや鉛筆、ペンなども自分のものがあり制服や鞄もあった。また、勉強を教えてくれる先生もおり、教育環境は整っていた。しかし、今回の研修プログラムの1つであるLIVEアクティビティでカンボジアの子どもたちとの交流において、学びの場はあっても古びた黒板や机、椅子になっていて私の学びの場とは全く違う環境であった。私は読み書きも当たり前にできているが世界に目を向けると学習機会があっても適した環境が整ってなかったりする。そのため、すべての人が質の高い教育を受けることができているわけではない。人種、性別、障害の有無など差別なく整った環境の中で教育を受けることは、人々の生活の改善させ持続可能な開発の基盤となるのだ。だからこそ、すべての子どもたちに学習の機会の提供はとても重要なことである。

　私は今回の研修の中で、私と世界の繋がりや課題を知り、今できる取り組みを実行し、それを伝えていくことで、私と世界は繋がり繋がり続けることができると学んだ。過去を変えることはできない。明日という未来を変えるためには、エコバックを使う、マイボトルを使う、残さず食べるなど簡単ことから取り組んでいく必要がある。そして、ここで学んだことを家族や友達に伝えていきたい。明日を変えるために行動することが地球の未来を変えることになる。地球上で私と世界が繋がり、今後も繋がり続けるためには、SDGsを達成する必要がある。今できること小さな行動の積み重ねが大きな行動となり、「知ること、実行すること、伝えること」この3つを基盤とすることが持続可能な世界をつくることができるのだ。