[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『地球温暖化を防止するために私たちができること』

小論文

『地球温暖化を防止するために私たちができること』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 今、世界で地球温暖化によってたくさんの被害が出ている。地球温暖化の対策をしていくことでその問題の多くは解決をすることができる。私は地球温暖化の対策として、私たちひとりひとりにできる小さなことから進めていくことが必要だと考える。
 まず、地球温暖化による現状や予測について具体的に3つの着眼点から考える。
 1つ目は海面上昇だ。世界の海面上昇は今までにないペースで加速していて、21世紀末には最大で82cm上がると考えられている。これによって浸水や冠水による被害が多発し、住む場所や農地、飲料水が失われる。避難や移転によって健康影響については精神的な影響、怪我や感染症の発症などのほかに医療機関へのアクセスが悪化することが問題となっている。
 2つ目は異常気象だ。異常気象とは、気候が過去の平均的な状態と比べて大きく偏った状態を示す。日本の事例としては令和2年7月に東北地方から西日本にかけて、記録的豪雨が発生した。また、東日本の日本海側地域では日照不足が続き、7月の月間日照時間は1946年の統計開始以降で最も少なくなった。国外の事例としては2020年8月16日、アメリカのカリフォルニア州で気温54.4度が観測された。これは1931年以降では世界で最も高い気温である。アメリカだけのことに限らず、この年の6月から8月の北半球は1880年以降の観測史上で最も暑くなった。
 3つ目は生態系だ。IPCCの第4次評価によると「地球の気温が1度から3度上昇することにより生物種20%から30%が絶滅の危機に瀕する」と予測された。実際に地球上の生物はこの数十年間で多くの種が絶滅し、今も絶滅危惧種が地球温暖化などの影響を受け、増え続けている。植物については動物のように移動することができないため、温暖化に適用することができないものがほとんどである。これによって土地の生態系を構築していた在来の植物が失われ、外来種に変わってしまえば、生物多様性そのものが変化してしまう。
 これらの問題にはすべて地球温暖化が原因として関わっている。日本だけに限らず世界ですでに影響が出ていて、このまま何も対策をしなければ悪い方向に向かって行ってしまう。地球温暖化を防止するために、まずは小さなことから始めていくべきだ。
 その1つ目が節電を心がけることである。全国地球温暖化防止センターによると、2019年に家庭から排出された二酸化炭素のうち、電気の消費に起因する排出量が45.1%を占め、1番多くなっている。こまめに電気を消すこと、使っていない家電のコンセントはプラグから抜くこと、エアコンの設定温度を過度に高くしたり、低くしたりしないことが重要である。
 2つ目は公共交通機関を利用することである。ガソリンに起因する二酸化炭素の排出量は2番目に多い。電車やバスなどは一度にたくさんの人を乗せることができるため、自家用車を使うよりも二酸化炭素の排出量を削減することができる。しかし、どうしても自家用車を使いたいというときもある。そのときは車内のエアコンの設定温度を調整したり、信号待ちのときにはアイドリングストップをかけるなどの工夫をすることがよいと考える。
 私がここに書いた対策は私たちひとりひとりが意識すればできることである。できることから始めること、それを日本から世界へ発信していき、世界規模で取り組んでいくことで今の状況から脱することが可能になるのではないか。この取り組みによって、これから地球温暖化による被害が少なくなり、いつかは地球温暖化自体がなくなるようにしていきたい。

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