『世界と男女平等の関係』
SDGsの中の「ジェンダー平等を実現しよう」は、日本の課題と言われているものの1つである。グローバル化が進んでいる中でどの国で男女平等が進んでいるのか、先進国の女性の立場を重要視し考察した。
2018年に調査が行われた「女性が最も生活しやすい国ランキング」表1での上位4つの北欧の国に共通することは、親に対する育児制度が充実していることだった。福祉国家と言われるスウェーデンでは男性の育児休暇率が9割を超えている。対して日本は、男性が「育児を『手伝う』」と考えていること等により2パーセントとなってた。
表1女性が生活しやすい国ランキング 『女性が最も生活しやすい国ベスト21』より作成
1位 デンマーク
2位 スウェーデン
3位 ノルウェー
4位 オランダ
: :
17位 日本
女性が働きやすい国ランキングか国)2021年3月9日朝日新聞より作成
1位 スウェーデン
2位 アイスランド
3位 フィンランド
4位 ノルウェー
: :
121位 日本
また、2021年に調査された「女性が働きやすい国ランキング」表2では上位にまた北欧が入っており日本は121位という結果であった。
2018年まで11年間連続1位だったアイスランドは、1975年に女性人口の20パーセントにあたる人が首都でストライキを起こしたことが水準の向上につながったと言われる。
さらに図1にある調査より、この中で日本が最も会社に不満がある人が多いが転職しようと考える人は最も少なかいことわかっているため、日本人は働き方を「自分から」変えようとしている人はかなり少なく、それに向かう態度も消極的であるとわかる。
「働きやすい国」が「生活しやすい国」であるとはかぎらない。生活しやすい国1位であるスウェーデンでは女性自身で行動を起こしてそれぞれの幸せを掴み取っている。これは法律ではなく心の強さ、育ってきた環境の影響もあるのでは、と考え、幼い頃に読むだろう各国の童話を比較した。
表3 各国の童話比較
国・本・題名・特徴
スウェーデン・長靴下のピッピ・世界一強い女の子、活発的でみんなの憧れ
デンマーク・人魚姫・周りの声を振り払い、己の意思で行動
アイスランド・お月さま狩り・男女区別なし表記は「村人」
ノルウェー・三びきのやぎのがらがらどん ・強いものに頼る
日本・桃太郎・男が女を守る
表3より、日本の童話では「か弱い女性を守る強い男性像」が描かれていることに対し、海外の作品では「女性が活躍、主役」として描かれている作品が数多く存在する。
幼少期から本の中で女性が元気に行動しているのを見て、「男性と女性の間に差がないことが当たり前だ」という考えが生まれることで女性が生きやすい国が作り上げられるのではないだろうか。 スウェーデンでのストライキのように不満を持っている人々が行動を起こさなくては変わらない現状もあるため女性にとって生き安い国はないだろう。また、日本で女性のストライキやデモが少ないのに男女平等までは程遠いと言われるのは幼い頃読み聞かされている話の中で「女性とはか弱く、助けを待つ者」と遠回しにでも提示されているからではなかろうか。その結果日本の女性は不満があっても自分から行動をしない人物となり、その不満に男性が気づかないことで「男女平等」が達成されないと私は思う。
満足
SDGsについて学びたい
視野が広がった!
SDGsについて貢献したいと思って参加したボランティアで、自分の知識のなさを実感したから。
学びながらボランティアができるところに引かれたため。
身の回りのことから世界へ繋げることが出来るというのを知れた。
一つ一つの国が抱える問題、先進国発展途上国の分類で抱える問題など、複雑に多くの問題が絡み合っていることも分かった。
大学や就職の際に力を入れたこととして話していきたい。
頑張ってください