海外ボランティア募集！大学生・高校生・社会人にオススメ。春休み夏休みも通年開催。

　誰かを助けたり、何か役に立つことがしたいと思った時、相手を理解して、相手に対して心から共感できることは大きな原動力になります。相手又はその状況を真にりかいし、共感するために最も効果があるのは、「自らその相手と同じ経験や体験をすること」です。しかし、それは自分の身に危険が及ぶ可能性もあるためかなり難しいです。このような時に、オンラインを利用し、今大変な状況にある人たちの「生の声」を聞くことは大変意義のあることだと考えます。現地に行って直接「感じる」ことが最も効果がありますが、特にこと　のコロナ禍においては、「オンライン」が力を発揮し「動く」という原動力になると私は考えます。
　今回、私はカンボジアの子ども達と交流する機会が２回ありました。日本語を学ぶお手伝いをするという交流でした。カンボジアの子ども達は、小さいのに本当に上手に日本語を話し、日本語を理解していました。その現実に驚きをもつとともに、「なぜこの子達は日本語を学ぶのだろう？」という疑問が湧き、調べてみました。日本語を学ぶカンボジアの子ども達が住んでいるところは、「スラム」と言われ、ここに住む半分以上の人がゴミ拾いで生活費を稼いでいるそうです。その月収は日本円にして約９０００円くらいであり、またゴミがなければ収入がないという非常に不安定な生活をしているとのことでした。これに比べて、日本語ができ、現地を訪れる日本人観光客などを対象に日本語ガイドの仕事ができると、ゴミ拾いに比べるとより安定して、高い収入を得ることができるそうです。安定した収入、貧困から抜け出すために、小さな子ども達は、小さい頃から熱心に日本語を学ぶということがわかりました。
　今回はオンラインでしたが、このようにカンボジアの子ども達と交流する機会を持てたことは、画面越しではあるものの、そのときの子ども達の表情や話してくれる内容や、背景に映る景色などから、日本に住んでいるだけでは知ることができない「世界のリアル」を肌で感じることができ、そして、「今、私にできることを少しずつでもしたい」、「周りの、まだSDGsについて知らないという人達にも、自分が得た情報や感覚を積極的に発信して、私と同じような体験や経験を通して、動こうと思ってくれる人を一人でも増やしたい」と思いました。
　調べると、今は国際交流や国際ボランティアが「オンライン」という形でできるものが本当にたくさんあることが分かりました。「知らない」ということが一番悪いことであり、「知らないまま」では世界は何も変わりません。オンラインという形であっても、国際交流やボランティアに参加することで、知らなかったことから疑問を持つようになり、そして生の声を聞くことで実際自分の肌で多くのことを感じられ、それが行動に変わります。コロナは私たちからたくさんのことを奪いましたが、その反面、私たちのような若い人達にも「オンラインで今まで以上に簡単に世界とつながることができる」世界をもたらしてくれました。これをチャンスと考えて、できる限りたくさんの人が生の声に触れ、世界のことを、一人一人みんなが自分ごととして捉えられる世の中にしていきたいです。