[ぼらぷらSDGs小論文]

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わたしのSDGsアクション

『質の高い教育を実現するために』

小論文

『質の高い教育を実現するために』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

 私は、オンラインSDGs海外ボランティア研修に参加して、目標4「質の高い教育をみんなに」達成のためには、世界中の子どもたちが学校に通えることに加えて、教育の質を向上させることが不可欠であると実感した。2000年時点では1億人いた学校に通えない子どもの数は、2015年にはおよそ5800万人まで減少した。しかし、依然として世界には読み書きができない子どもが2.5億人おり、そのうち1.3億人は4年以上学校に通った経験がある。つまり、学校には通えても能力が身につかないことが問題なのである。そこで私たちがすべきことは、開発途上国の現状を世界に伝えることであると考える。
 まず、教育の質が上がらない原因を分析すると、そこには教師、教材、教室等、あらゆる分野においての不足がある。途上国は教育事業に十分な国家予算を取り、対策を講じる必要があるものの、十分な金銭的ゆとりがないのが実情である。実際、私はカンボジア、シェムリアップ郊外にあるトンレアップ村の学校でLIVEアクティビティに参加したのだが、そこで荒れた土地の上をビーチサンダルで過ごす子どもたちの姿を目にした。都市郊外でさえこのような現状があるなか、貧困世帯比率の高いカンボジア北東部はより一層厳しい経済状況に置かれると考えられる。加えて、限りある資金は衣食住など最低限度の生活水準を維持する目的に用いられるため、教育に振り分けられる資金は尚更ない。したがって、目標4の達成には、土台となる目標1・目標10へのアプローチを先だって行う必要がある。例えば、外国直接投資を促進することや、各国の税制度や国家間の開発援助など富を偏りなく再分配する仕組みを活発にすること、また、持続的な雇用を提供することで収入や資産を安定させることが挙げられる。そうして集まった資金で、すべての人が健全な環境の下生活することが実現したら、目標4に転換し、海外から指導者を招いたり、海外で活躍する講師とオンライン授業を行ったりするなどして、教師の質を向上させる。また、実績のある教材の輸入や翻訳もするべきだ。具体的な教育方法については、英語教育の充実が最も有益だと考えている。トンレアップ村は、世界的な観光都市シェムリアップが近いため、語学力は子どもたちの職業選択の可能性を大きく広げるはずだ。現地の学校では子どもたちの未来を見据えて、体育祭や合唱発表などの情操教育の機会を設けているが、その際に外国語の歌を歌ったり、英語での弁論大会を新しい行事として企画したりすると、楽しみながら語学力を養うことができるのではないだろうか。また、将来設計のイメージを持たせるために、地域協力のもと職業体験のような校外学習を取り入れて、養われた力を確認することも必要である。
 このように、目標1・目標10から目標4に至るまでの全てに世界規模で経済的援助が必要となるため、私は途上国の現状を多くの人に発信し、途上国の支援に関心のある人と現地とを繋ぐ架け橋になりたい。また、私自身も指導者として、現地の子どもたちの学習サポートに貢献したい。子どもたちの夢を貧困につぶさせないために、私たちは、教育過疎地域の現状とそこに住む子どもたちの姿を世界中の人々に伝え、自ら行動を起こさなければならない。

発表会の様子

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