『SDGsと企業のイメージ』
皆さんは、買い物をするとき1番優先することはなんですか?値段の安さですか?それとも質の高さですか?
SDGsについて調べた時、12番目の目標である「つくる責任、つかう責任」に注目しました。
現在世界中で抱えている問題として、大量生産大量消費による環境汚染や労働問題が挙げられます。
私はSDGsについて学ぶまでは、買い物をする時、価格を見てより「安いもの」を選び購入していました。しかし、ふとその品物が他の商品より安い理由について疑問に思いました。材料費、人件費、広告費、輸送費などひとつの商品が私の手に受け取られるまでに多くのコストがかかっているのに、なぜこれだけ安いのか。
多くのものが、売り出されてからすぐにSALE価格にされ、食べ物であれば賞味期限が過ぎた売れ残りは廃棄されていく。大量生産されたものは、捨てられ必ずどこかのコストが削られている。ではどこのコストが削られているのか。その背景には、低賃金で長時間働かされている人々や、大量生産による資源の浪費、毎日大量に廃棄されていく食べ物や服など多くの問題があります。
このような現状を知ってから、SDGsに取り組んでいる企業の商品を選ぼうと思うようにならました。SDGsに配慮している企業について調べてみると環境に配慮した原材料を利用する、co2、水の排出量、使用量の開示などを行っている企業がありました。どれも企業として本来行われているべきことですが、特別表示していない企業が大半ということは、それらが実施されていない企業がほとんどだというのが現状だとわかります。
また、SDGsに配慮するなかで生産から配送までの流れの中で、本来削減されるべきでは無かったコストが追加されるためどうしても商品として出回る時には他会社のものと比べると価格が上がってしまいます。
商品を購入する時に値段しか見ずに購入する人にとってはなかなかSDGsに配慮した商品は選びにくいのです。
しかし地球全体を考えてみると、環境に配慮していなかったり、違法な労働を行って作られた商品によって貧困格差が拡がったりすると、周り回って今私たちが生きているこの生活も普通には送れなくなってしまうかもしれません。SDGsに配慮した商品を選ぶ人が増える、つまりSDGsに配慮した商品の需要が増えれば、企業側もよりSDGsに配慮した商品を生産するようになり、良い循環が生まれます。
だから、そういった意識をもつ消費者が1人でも増えることが今後の企業と消費者の間にあるSDGsのあり方を良い方向へ促していくのだと思います。また、私たちは消費者としてSDGsを実践している企業の商品を選ぶのはもちろん重要なことですが、例えばSDGsの取り組みを公表している企業の中で従業員の強制労働は本当に行われていないのか、環境に配慮した原材料を使っているのかなど多様な視点を持ち、企業の情報を鵜呑みにしないことも大切だと思います。SDGsの取り組みについて調べるなかで、徐々に企業の中でも取り組みが拡がっているということが分かりました。消費者の意識が更に向上することが今後の企業のSDGsへの取り組み方への向上にも繋がると思います。私も今後もSDGsについて考え、周りの人にSDGsについて広めていきたいと思います。