『私がSDGsについて思うこと』
それぞれの goal について考えてみます。goal1(貧困をなくそう)、goal2(飢餓をゼロに)は私 たちの普段の生活の中で直接的に取り組めるものではありませんが、消費活動を通してそ れらの問題に取り組んでいる企業や団体を支援することができます。その一つがフェアト レードです。フェアトレードは経済的な立場の低い国が自国の作物を不当に低い価格で売 らされていた従来の貿易を改めた、適正価格での貿易のことです。フェアトレードが広まる ことでそのような国にも利益が還元されるようになり。それは goal1 の貧困の撲滅、goal2 の飢餓の撲滅につながり、さらにはその国の収入が増えることで教育にも力を入られるよ うになり goal4(質の高い教育をみんなに)の達成にもつながります。フェアトレード認証の ある商品を購入することで間接的にですがそれら三つの goal の達成に取り組むことができ ます。
goal6(住み続けられるまちづくりを)、goal12(つくる責任、使う責任)、goal13(気候変動 に具体的な対策を)、goal14(海の豊かさを守ろう)、goal15(陸の豊かさも守ろう)、これら の goal は私たちの身の回りの環境に対しても言及しており、私たちは直接的に達成に向け て行動することができます。まず、goal11 の target にもあるごみの削減、リサイクル、リ ユースがあります。ごみになるものを減らすことでは。近年有料化されたレジ袋や商品を購 入した際の包装、そのような一時的に使用し、かつ代替が可能なものを使わないようにする だけでも大きな削減が見込めます。次にリサイクル。これは個人では行うことはできません が、ごみの分別を適切に行うことで、より環境に優しいリサイクル━サーマルリサイクルか らケミカル、マテリアルリサイクル━ができるようになります。最後にリユース。近年では オンラインフリーマーケットが広まっています。不要なものをごみにせずに販売すること もリユースであるといえます。この三つのことは goal12 の target にありますが、プラスチ ックなどの石油由来製品に対しこれらの活動をすることで、goal13 の達成につながる CO2 の排出削減、goal14 の達成につながる海洋へのプラスチックの流出削減が期待できます。 また、goal15 についてもごみの削減は重要ですが、私たちができることとしてもう一つ、ペ ットの扱いがあります。ペットが野生化すると在来の動植物に被害を与えてしまうことが あります。ペットを最期まで責任を持って飼うことも goal の達成手段の一つです。
goal5 のジェンダー平等も私たちが直接的に関わることのできる問題です。日常での何気 ない行動を振り返り、そこに男だから、女だから、LGBTQ だから、というような性に関す るバイアスがかかっていないか考え、改善していくことが必要です。
これまで挙げた goal についてもそうですが、それ以外の goal は特にその達成のためには 国や企業の力が不可欠です。そこで私たちは問題となっている分野への知識を深め、一人の 国民、将来的には一人の社会人として国や企業が SDGS の goal を達成できるよう働きかけ ていく必要があると思います。