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[ぼらぷらSDGs小論文]

わたしのSDGsアクション

『誰一人取り残さない持続可能な開発計画 離島特化バージョン』

小論文

『誰一人取り残さない持続可能な開発計画 離島特化バージョン』

(800~1500字でまとめていただく様式です。)

  私は幼少の頃より無類の飛行機好きで将来の夢はパイロットである。そこで航空分野でSDGsに貢献できることとして次世代の次世代の完全電化水上飛行機の運用を主軸にした新たな持続可能な航空産業について論じようと思う。離島では過疎化が進み地域社会の存続が危ぶまれている。私が調査した長崎県上五島では人の住んでない集落が増え、島の物資及び人員輸送を欠航しがちな船のみで完結させている現状があった。私の考える水上飛行機の定期輸送の案はこれらの現状を打破し、過疎化に歯止めをかけることができる。
離島で水上飛行機を運用することで解決できる社会問題は大きく3点あると考えられる。
1つ目は脆弱なインフラの補強である。上五島には航空便は存在せず、物資輸送は船で賄われている。しかしこの定期輸送船は海流や九州独特の台風の多い風土も相まってかなり欠航が多い。その点で水上飛行機の定期運用は物資輸送の選択肢を増やすことで交通インフラの安定性を補強することができる。
2つめは患者輸送をドクターヘリに依存する現状の打破である。現在、島内で対応できない重篤な患者はドクターヘリで長崎市街の医療機関に搬送される体制が整っている。しかしながらドクターヘリは夜間飛行できないことに加え、出動に当たる条件が厳しいことが課題である。そこで私は既存のドクターヘリによる患者輸送に加え、水上飛行機を用いることで島内での対応が難しいがドクターヘリの出動条件を満たさない軽中度の患者の輸送を対応することで患者輸送のハードルを下げ医療格差を是正することを考えた。
最後に水上飛行機には離島の人口減少を食い止めるポテンシャルが秘められていることを述べる。新たな交通インフラとネットワークさえあれば離島の人口減少を食い止めることは可能である。これを断言できるのには2つ理由がある。1つはコロナ禍でリモートワーク化が進み仕事の場所を選ばなくなったということ。コロナ禍で地方移住が進んだという実績もある。2つめは離島の魅力に裏付けられたブランド性である。宿泊した民宿の方に聞いたところ、顧客のほとんどがリピート客だという。島の職員のなかには離島の魅力に魅せられて定住した外国人職員もいた。私も滞在した3日間で島の魅力を全身に浴びた。子供を離島の豊かな自然の中で育てたいという親も少なくないそうだ。
これらの現状から都市部にいつでもアクセスできる利便性さえあれば家族連れリモートワーカー層の取り込みに必要なブランド力は十分であると考えられる。
水上飛行機は今でこそ日本の民間航空業界では絶滅した航空機であるが、水面があれば離発水できるという特性と海に囲まれた日本の地理的特性も相まって戦前では広く用いられてきた。現在でも日本は水上飛行機製造に関して世界トップの技術を有している。水上飛行機導入には滑走路建造のコストや環境への負担、離島の未来を守るだけではなく、副次的に日本の産業を守れるという効果もある。さらにカナダのHarbour airという水上飛行機を運用する会社では世界初の完全電化水上飛行機が実用化され、環境への負荷軽減の面では他の航空機より飛び抜けて秀逸である。円安が進みコロナ後の見通しが見え始めた今、国内外に魅力が発信できる水上飛行機というツールが持続可能な社会の実現に有効であると私は考える。

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