『ジェンダー平等の今とこれから』
SDGsとは、人類がこの地球で暮らし続けていくために2020年までに達成すべき目標、つまり持続可能な開発目標のことである。それに伴い、17の目標と169のターゲットで構成されている。その目標の五番目にある「ジェンダー平等を実現しよう」この目標を見た時私は考えた。「目指すは平等のはずなのに、女性中心の政策ばかり行っていないか。」そう考えた理由は三つある。
1つ目は、レディーファースト。男性よりも女性を尊重し優先させるという意味で使われているが、女性が男性の行動を妨げないというのが本来の意味だ。これは時代の流れによって変わったものである。しかし、「女性を大切に」という概念は、ジェンダー平等には匹敵しない。しかし、レディーファーストの意図次第では変わってくるが、結局人として一緒にいる人が心地よくいられるように気遣いと思いやりをすることが重要である。
2つ目は、電車での痴漢問題。「男=痴漢」という偏見がついてしまっているのが現実である。実際に男性による痴漢問題は毎年後を絶たない。しかし、痴漢を利用として起きたのが痴漢冤罪詐欺。女子高生グループが中年男性を狙い、痴漢をうまく利用し、金を巻き上げるという方法。痴漢をしていないが痴漢されたと言われ、男性はやっていないというが、証拠がないのと、「男=痴漢」という偏見のせいで、圧倒的不利に陥ってしまう。そのせいでその人の人生を壊したのも事実だ。また、電車と言えば、女性専用車両はあるが男性専用車両がない。アンケートを取ってみたところ、男性専用車両が必要と答えている人は半分以上を占めている。痴漢や痴漢冤罪詐欺を減らすなら作った方がいい。それに伴い、「男=痴漢女=痴漢しない」という考え方はやめていく必要がある。
3つ目は、レディースデー。レディースデーとは、簡単に言えば女性だけがお得なサービスを受けられる日。しかし、このことで問題視されているのが、性的マイノリティの配慮がないこと。男性なのに女性の身体で生まれてきた人、女性なのに男性の身体で生まれてきた人など、見た目で判断される可能性は少なくない。TOHOシネマズはレディースデーを終了し、TOHOウェンズデーを始め、男女ともに割引サービスを設けた。平等を保つには、どちらにも優しい政策を取る必要がある。
正直、どちらも平等というのは簡単に言うが、難しいことである。均衡に保つには、どちらかに合わせるか、どちらも同じくするか、それが平等に近づくきっかけなのだ。性の多様性がある現在、「男だから」「女だから」という外見だけで判断するのは良くないことである。今一度、達成するためには「ジェンダー平等とは何か」を見直した方がいいと考える。